キャリアアドバイザーの1日のスケジュール|朝から夜までのリアルな業務の流れ

キャリアアドバイザーの1日は、求職者との面談を中心に、企業訪問、求人票作成、事務作業など多様な業務が組み合わさっています。転職エージェントや人材紹介会社で活躍するキャリアアドバイザーは、求職者のキャリア支援と企業の採用支援の両面を担う重要な役割を果たしています。
この記事では、キャリアアドバイザーの朝9時の出社から夜20時の退社までを、時系列で詳しく解説していきます。朝の準備から始まり、午前の面談、昼休憩を挟んでからの企業対応、午後の面談と企業訪問、そして夜の事務処理まで、1日の流れを具体的に紹介します。さらに、人材紹介会社の規模による働き方の違い、3月や9月などの繁忙期の実態、効率的な時間管理のポイントなども合わせて説明します。
キャリアアドバイザーへの転職を検討している方や、この職業に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。実際のスケジュール内容を知ることで、この仕事が自分に合っているかどうかを判断する際の参考になるはずです。
キャリアアドバイザーの1日の基本的な流れ
キャリアアドバイザーの業務は、求職者との面談を中心に、企業との連絡調整や求人開拓、事務作業などがバランスよく組み合わさっています。ここでは、一般的なスケジュールの全体像と会社規模による違いについて解説します。
– [一般的なスケジュールの全体像](#一般的なスケジュールの全体像) – [会社規模による違い](#会社規模による違い)
一般的なスケジュールの全体像
キャリアアドバイザーの標準的な1日は、朝9時頃に出社して夜20時頃に退社するというリズムが一般的です。午前は求職者の初回面談やフォローアップ面談に対応し、昼休憩を挟んで午後から企業との連絡調整や求人票の作成・更新に力を入れます。夕方から夜間は、日中は忙しい求職者のために18時以降の面談を設定することが多く、その後に日報やCRM(顧客管理システム)への記入を済ませます。
1日の面談件数は平均3〜5件で、初回面談なら1時間、フォローアップなら30分程度を見込みます。面談以外の時間には企業への電話対応、求人情報の確認、求職者へのメール返信など、細々とした業務をはさみながら進めていくことになります。加えて週2〜3回程度は企業訪問に出かけるので、そうした日は午後の数時間を外出に使うことになります。
会社規模による違い
大手の人材紹介会社と中小のエージェント、スタートアップでは、キャリアアドバイザーのスケジュールが大きく異なります。大手企業は分業体制がしっかり整っているため、キャリアアドバイザーは求職者対応に専念できます。事務をサポートするスタッフがいたり、企業開拓専門のリクルーティングアドバイザーが別にいたりするので、面談や求職者フォローに時間をたっぷり使えるのです。会社規模による給与や待遇の違いについては、「【関連記事】:キャリアアドバイザーの年収を徹底分析」をご参照ください。
中小企業やスタートアップの場合は違います。キャリアアドバイザーが企業開拓から求職者対応、契約手続きまで全部を担当することが多いため、企業訪問や新規営業の時間が増え、やることが多岐にわたります。やり甲斐を感じられる反面、様々な業務をこなす必要があるため、時間管理スキルがより重要になってくるわけです。
朝の業務(9:00〜12:00)
朝のキャリアアドバイザーは、まず1日の業務をスムーズに進めるための準備から始まります。メールをチェックして、面談資料を確認し、午前中の面談に向けて準備を整えるわけです。この時間帯は求職者も予定を合わせやすいため、初回面談がたくさん入る傾向があります。
– [出社後の準備と朝礼(9:00〜9:30)](#出社後の準備と朝礼900930) – [求職者との面談準備(9:30〜10:00)](#求職者との面談準備93010000) – [午前の求職者面談(10:00〜12:00)](#午前の求職者面談100012000)
出社後の準備と朝礼(9:00〜9:30)
9時に出社したら、まずはメールチェックとスケジュール確認から始まります。前日夜や早朝に届いた求職者からのメールや問い合わせに目を通し、急ぎのものから返信していきます。その日の面談予定も確認し、初回面談の人については履歴書と職務経歴書をもう一度目を通しておきます。
9時15分頃には、チーム全体で朝礼が行われることが多いです。その日の予定を共有し、前日の成果を報告し、注意事項を聞きます。大手企業であれば、週の目標や月の目標の達成状況も共有され、チーム全体のモチベーションが高まります。朝礼が終わったら、上司に報告や相談が必要な案件があれば、さっと打ち合わせを済ませます。
求職者との面談準備(9:30〜10:00)
10時からの面談に向けて、追い込みの準備をする時間です。面談相手の履歴書と職務経歴書をもう一度見直し、質問したいポイントをメモ帳に書き出します。以前面談している人なら、CRMに残っている前回の面談内容をざっと読んで、転職理由や希望条件を思い出しておきます。
それと同時に、その人に合いそうな求人を事前にピックアップしておくのも大事です。スキルと希望条件に合う求人を3~5件選んで、企業の特徴や募集の背景などを頭に入れておけば、面談中に自然と案件の紹介ができます。初回面談なら、会社説明の資料やサービス説明の資料も用意しておきます。電話面談やオンライン面談の場合は、接続テストを忘れずにやっておきます。
午前の求職者面談(10:00〜12:00)
午前は通常2件くらいの面談が入ります。初回面談なら1時間、フォローアップなら30分というのが目安です。初回面談では、職務経歴を詳しく聞き、転職を考えた理由や時期を確認し、条件をすり合わせていきます。単に「何がしたいですか」と聞くだけでなく、キャリアプランの方向性や市場での価値についてもアドバイスするわけです。
フォローアップ面談では、紹介した求人に応募するかどうか、選考がどこまで進んでいるか、面接に向けた準備などを話し合います。書類選考に通った人には、企業がどんな会社か、面接でどこをアピールすべきかなど、具体的な情報を提供して、選考通過の可能性を高めるサポートをします。面談が終わったら、内容をCRMにさっとメモしておいて、後で詳しく記録する時の手間を減らす工夫をしています。
昼休憩と午後前半の業務(12:00〜15:00)
昼休憩を挟みながら、午後前半は企業との連絡調整や求人票の作成・更新といった裏方の業務に集中する時間になります。求職者との面談以外の重要な業務を効率よくこなしていく時間帯です。
– [昼休憩の取り方(12:00〜13:00)](#昼休憩の取り方120013000) – [企業との連絡・調整業務(13:00〜14:00)](#企業との連絡調整業務130014000) – [求人票の作成・更新(14:00〜15:00)](#求人票の作成更新140015000)
昼休憩の取り方(12:00〜13:00)
昼休憩は12時から13時の1時間が基本ですが、求職者の面談予定によってズレることもあります。急な対応が入ってくることもあるので、完全に仕事から離れられない日もありますが、ほとんどの企業はちゃんと休憩時間を取るよう勧めています。
昼休憩では、同僚と外ランチに行ったり、デスクで食べながら情報交換したりします。業界の動き、求職者との関わり方のコツ、企業の最新情報など、いろいろなことを共有して、午後の業務に役立つ知識を得られます。また、この時間で気分をリセットして、午後の仕事に向けて気力を整えることも大事です。
企業との連絡・調整業務(13:00〜14:00)
午後に入ったら、企業の採用担当者への電話や連絡、日程調整といった業務が増えます。企業の人事も昼休憩から戻ってきて電話対応ができるようになるので、選考の進み具合を確認したり、面接の日程を決めたり、新しい求人の詳しい情報を聞いたりと、やることが山積みです。
具体的には、書類選考がどうなったのか確認したり、面接に進む人の都合がつく日を企業と相談したり、内定の条件を細かく詰めたりといった作業を行います。また、すでに取引のある企業には定期的に連絡を入れて、新しい求人ニーズがないか、以前紹介した人がどうなっているかなどを確認します。企業との信頼関係を築くことが、良質な求人を得るためには本当に大切なのです。
求人票の作成・更新(14:00〜15:00)
この1時間は、新しく手に入れた求人の求人票を作るか、既存の求人情報を更新する時間です。企業から受け取った募集要項をもとに、求職者が見たくなるような分かりやすい求人票を作ります。仕事内容、必要なスキル、あったら嬉しいスキル、給与、福利厚生、企業の雰囲気などを整理して、データベースに登録するわけです。
求人票作りの工夫は、企業からもらった情報をそのままコピペするのではなく、企業訪問の時に感じた雰囲気や、そこで働く人たちの様子、実際のキャリアの進め方など、自分が体験した情報を盛り込むことです。こうすることで、他のエージェントの求人票と違う、より良い求人票になります。既存の求人票も定期的に見直して、応募の状況や市場の流れに合わせて、求職者がもっと目にしやすいような文言に変えていきます。
午後後半の業務(15:00〜18:00)
午後後半は、また求職者との面談が中心になります。同時に、企業訪問がある日はこの時間帯に外出することもあります。面談で得た情報をもとに、求職者と求人のマッチングを進めたり、推薦状を書いたりするのもこの時間帯の重要な業務です。
– [午後の求職者面談(15:00〜17:00)](#午後の求職者面談150017000) – [企業訪問・営業活動(時間帯は流動的)](#企業訪問営業活動時間帯は流動的) – [マッチング作業と推薦状作成(17:00〜18:00)](#マッチング作業と推薦状作成170018000)
午後の求職者面談(15:00〜17:00)
15時から17時は、午前と同様に求職者との面談を行います。この時間帯には、働きながら有休を取って来る人や、もう仕事を辞めて転職活動に専念している人が多く訪れます。初回面談とフォローアップ、両方を組み合わせながら、1~2件の面談をこなします。
午後の面談は、午前より少し長めの時間を取ることもあります。転職について心配な人や、職種を変えるのを考えている人のキャリアの悩みに、じっくり付き合う時間が必要だからです。市場の動きや成功した転職の事例を話しながら、具体的なアドバイスを提供します。選考が進んでいる人には、模擬面接をしたり、面接で聞かれそうな質問への答え方を一緒に考えたりと、実践的な面接対策も行います。
企業訪問・営業活動(時間帯は流動的)
週に2~3回は、午後の時間を使って企業を訪問します。企業の都合で時間が決まるので、13時スタートのこともあれば15時スタートのこともあり、時間帯は毎回違います。新しい企業を開拓する営業訪問と、取引のある企業への定期訪問の両方があります。
企業訪問では、採用担当者や現場の管理職と話をして、求人の詳しい内容を聞いたり、職場を見学させてもらったり、選考中の候補者について情報交換したりします。実際に企業に足を運ぶことで、オフィスがどんな感じか、そこで働く人たちがどんな様子かを直接見られるので、求職者に企業のことを紹介する時に、より具体的で説得力のある説明ができるようになります。企業との関係を深めることで、他のエージェントには出していない、限定的な求人をもらえることもあります。
マッチング作業と推薦状作成(17:00〜18:00)
17時になると、その日に面談した人たちのことを思い出しながら、求職者と求人のマッチングを進めます。面談で分かった求職者のスキルや希望条件をもとに、システムの求人データから最適な案件を探し出して、紹介できそうな求人をピックアップします。その人の強みが生かせる求人、キャリアの方向性に合った求人を優先的に選ぶわけです。
マッチングが決まったら、企業に送る推薦状を書きます。推薦状には、求職者の経歴、強みやスキル、なぜこの企業で働きたいのか、そしてなぜこの人をこの企業に推薦するのかという理由を書きます。単に経歴を移すだけではなく、面談で見えた求職者の人間性や仕事への気持ち、その企業とのマッチングポイントを丁寧に言葉にすることで、書類選考を通る可能性を高める工夫をしているのです。
夕方〜夜の業務(18:00〜20:00)
夕方から夜間にかけては、日中働いている求職者のための面談時間を設けながら、同時に1日の業務を整理し、翌日に向けた準備をする時間です。この時間帯をどう過ごすかが、仕事と生活のバランスを左右する大事なポイントになってきます。
– [夜の面談対応(18:00〜19:00)](#夜の面談対応180019000) – [日報作成と翌日の準備(19:00〜20:00)](#日報作成と翌日の準備190020000)
夜の面談対応(18:00〜19:00)
18時以降は、日中は仕事で忙しくて昼間に面談できない在職者向けの面談時間です。ほとんどのキャリアアドバイザーは、週に2~3回、18時や19時開始の面談枠を作っています。在職中の求職者は転職市場でも優良人材が多いため、夜の面談対応は重要な仕事の一つなわけです。
夜の面談は、求職者が仕事を終えて来るから疲れていることが多いので、効率よく進める工夫が要ります。事前に資料を送っておいて目を通してもらっておいたり、オンライン面談を使って移動の手間を減らしたりと、求職者の状況に配慮した対応が大事です。オンライン面談の活用によるリモートワークの可能性については、「【関連記事】:キャリアアドバイザーのリモートワーク事情」で詳しく解説しています。また、面談の後で求職者が帰宅することを考えると、面談が長すぎないよう、時間の使い方に注意を払う必要があります。キャリアアドバイザーの残業時間の詳細は、「【関連記事】:キャリアアドバイザーの残業時間の実態」で詳しく解説しています。
日報作成と翌日の準備(19:00〜20:00)
1日の最後は、日報の作成とCRMへの入力という事務作業になります。その日の求職者面談の内容、企業との打ち合わせ、選考の進み具合などを記録していきます。CRMに正確な情報を入力しておくことは、チーム内で情報を共有するうえでも大切ですし、後で自分が振り返る時の資料にもなります。
同時に、翌日の面談予定をもう一度確認して、やっておくべき準備をメモにまとめます。初回面談がある場合は履歴書に目を通しておき、フォローアップなら前回の面談メモを読み返して、どんなポイントを話すか準備しておきます。その他、求職者からのメールで返信していないものがあれば、この時間に返信を片付けます。理想的には20時くらいに仕事を終えて帰宅の準備に入るのですが、忙しい時期や急ぎの案件がある場合は、21時頃まで仕事が続くこともあります。
キャリアアドバイザーの時間管理と業務の実態
キャリアアドバイザーの働き方は、時期や経験の長さによって大きく変わります。繁忙期と通常期の違い、効率よく仕事をこなすための時間管理のコツなどについて説明していきます。
– [繁忙期と通常期の違い](#繁忙期と通常期の違い) – [時間管理のコツと課題](#時間管理のコツと課題)
繁忙期と通常期の違い
キャリアアドバイザーが忙しいのは、一般的に3月と9月です。3月は年度替わりに伴う転職希望者が増え、9月は年の前半の最後や10月スタートを目指す転職希望者が増えるからです。この時期は求職者からの問い合わせが普通の1.5~2倍になり、1日の面談が5~7件になることも珍しくありません。
繁忙期は、朝8時半には出社して準備を始め、退社時間が21時から22時になることもあります。お昼の休憩もしっかり取れず、デスクで食べながら求職者のメール返信をすることが増えます。それに対して、1月から2月、7月から8月といった通常期は仕事が落ち着いており、定時で帰りやすく、勉強の時間を作ったり、企業訪問に時間をかけたりできます。繁忙期の実態や対処法については、「【関連記事】:キャリアアドバイザーがきつい理由5つ」で詳しく説明しています。
時間管理のコツと課題
キャリアアドバイザーが一番困るのは、限られた時間で求職者と企業の両方に対応する時間配分です。効率よく仕事を進めるためには、面談の時間の組み方が大切です。初回面談は1時間かかりますが、フォローアップは30分で済ませるというふうに、1日の中で上手に組み合わせることで、時間を効果的に使えます。
優先順位をつけて仕事を片付けることも大事です。選考が進んでいる人や、内定の返事期限が近い案件は最優先で対応し、急ぎでない事務作業は空き時間をまとめてやります。加えて、テンプレートやツールを使って同じパターンの業務を効率化することも重要です。求人紹介のメールや推薦状のベースをあらかじめ用意しておいて、個別に手直しするやり方をとれば、作業時間をぐっと減らせます。経験を積むことで、面談での聞き方や求人マッチングの精度が上がって、全体の仕事のスピードアップにつながっていくのです。
まとめ:キャリアアドバイザーの1日の特徴
キャリアアドバイザーの1日は、求職者との面談を中心に、企業訪問、求人票の作成、事務作業といった多様な業務で構成されています。朝9時に出社して夜20時に帰るというのが標準的で、求職者のスケジュールに合わせて夜間の面談もするため、柔軟な対応が求められます。
この仕事の何が魅力かというと、人と人をつなぎ合わせることのやりがい、そしてそれがもたらす責任の重さです。求職者の人生を大きく左右する転職を後押しし、企業の成長に欠かせない人材を紹介するという重要な役割があります。忙しい時期は大変なハードワークになることもありますが、紹介した人が希望の企業で働き始めたとき、企業から「紹介してもらった人が活躍している」と感謝されるとき、本当に大きな達成感を感じられます。キャリアアドバイザーのやりがいについてより詳しく知りたい方は、「【関連記事】:キャリアアドバイザーのやりがい7選」をご覧ください。
キャリアアドバイザーをめざす方は、ここで紹介したスケジュールを参考にして、この仕事が自分に向いているのかどうかを判断してみてください。時間をうまく使う力、コミュニケーション能力、柔軟に対応する力が必要な仕事ですが、人の成長とキャリアに深く関わることができる、本当にやりがいのある職業です。より詳しい職業理解のために、「【関連記事】:キャリアアドバイザー完全ガイド」もあわせてご覧いただくことをお勧めします。
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