タクシーの営業方法を完全ガイド|流し営業と付け待ちのコツ

タクシードライバーとして効率よく稼ぐためには、営業方法の使い分けが欠かせません。流し営業、付け待ち、アプリ配車という3つの基本的な営業手法をマスターすることで、時間帯やエリアに応じた戦略的な営業活動が可能になります。
この記事では、未経験からタクシードライバーへの転職を検討している方に向けて、それぞれの営業方法の特徴や実践的なコツ、稼げる場所・時間帯の選び方を現役ドライバーの視点から詳しく解説します。営業方法を理解して使いこなせば、売上アップへの近道となるでしょう。
タクシーの3つの営業方法
タクシーの営業方法には、流し営業・付け待ち・アプリ配車という3つの主要な手法があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、状況に応じて使い分けることが重要です。ここでは、各営業方法の基本的な特徴と選び方について解説します。
– [流し営業とは](#流し営業とは) – [付け待ちとは](#付け待ちとは) – [アプリ配車とは](#アプリ配車とは)
流し営業とは
流し営業とは、街中を走行しながらお客様を探す営業方法です。手を挙げている人や駅から出てきた人を見つけて乗車していただくスタイルで、タクシー営業の最も基本的な手法といえます。
繁華街やオフィス街など人通りの多いエリアでは、流し営業が効率的です。運転しながら常にお客様を探す必要があるため、周囲への注意力と瞬時の判断力が求められます。空車で走行している時間をいかに減らすかが、売上を伸ばすポイントになります。
経験を積むことで、どのエリアでどの時間帯にお客様が多いかが分かるようになり、効率的なルート選択ができるようになります。都市部では特に流し営業が主流となっており、ベテランドライバーほど独自のノウハウを持っています。
付け待ちとは
付け待ちとは、駅前やホテル、空港などの特定の場所でお客様を待つ営業方法です。タクシー乗り場に並んで順番を待ち、お客様が来たら乗車していただくスタイルで、安定した営業が期待できます。
流し営業と異なり、待機中は燃料を消費しないため、燃費の面でもメリットがあります。ただし、人気の乗り場では順番待ちの時間が長くなることもあり、待機時間をどう有効活用するかが課題となります。
駅前の付け待ちでは、通勤時間帯や終電時間帯に需要が集中します。空港では長距離のお客様が期待できるため、大きな売上につながる可能性があります。場所選びと時間帯の見極めが、付け待ちで稼ぐための重要なポイントです。
アプリ配車とは
アプリ配車とは、GOやDiDiなどの配車アプリを通じて配車依頼を受ける営業方法です。スマートフォンで依頼を受け、指定された場所までお客様を迎えに行くスタイルで、近年急速に普及している営業手法です。
お客様の場所が事前に分かるため、無駄な走行を減らせるメリットがあります。また、決済もアプリ内で完結するため、現金のやり取りが不要で、釣り銭の心配もありません。雨の日や深夜など、タクシー需要が高まる時間帯には特に依頼が増える傾向があります。
配車アプリの普及により、若い世代を中心にアプリでタクシーを呼ぶことが一般的になってきました。流し営業や付け待ちと組み合わせることで、空車時間を効果的に減らし、売上の向上につながります。複数のアプリに登録しておくことで、より多くの配車依頼を受けられるようになります。
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流し営業で稼ぐコツ
流し営業で安定した売上を上げるには、エリア選びと効率的な走行ルートの選択が重要です。ここでは、流し営業に適したエリアの特徴と、実際に営業する際に意識すべきポイントについて、現役ドライバーの経験をもとに具体的に解説します。
– [流し営業に向いているエリア](#流し営業に向いているエリア) – [流し営業で意識すべきポイント](#流し営業で意識すべきポイント)
流し営業に向いているエリア
流し営業で最も効率的なのは、繁華街やオフィス街などの人通りが多いエリアです。東京であれば新宿・渋谷・銀座・六本木などの主要繁華街、大阪なら梅田・心斎橋・難波などが代表的です。これらのエリアでは、昼夜を問わず一定の需要が見込めます。
オフィス街では、朝の通勤時間帯(7時〜9時)と夕方の帰宅時間帯(17時〜19時)に需要が集中します。大手町や丸の内、品川などのビジネス街では、急いでいるビジネスパーソンの利用が多く、短距離でも効率よく回転できる特徴があります。
住宅街でも、駅から少し離れた場所や坂道の多いエリアでは需要があります。特に雨の日や猛暑日、深夜帯には、普段は徒歩で移動する人もタクシーを利用する傾向が強まります。大型スーパーや総合病院の周辺も、荷物を持った方や高齢者の利用が期待できるポイントです。
流し営業で意識すべきポイント
流し営業で成功するためには、お客様を見つける観察力と効率的なルート選択が欠かせません。以下では、実践的なテクニックを2つの観点から紹介します。
お客様を見つけるサイン
お客様を見つけるには、歩道を歩いている人の動きに注目することが重要です。手を挙げている人はもちろん、スマートフォンを見ながら道路側を気にしている人、大きな荷物を持って立ち止まっている人などは、タクシーを探している可能性が高いサインです。
駅の出口付近は、特にお客様が多いポイントです。改札から出てきた人の流れを観察し、タクシーを探している様子の方に声をかけるタイミングを見計らいます。特に雨の日の駅前は需要が高まるため、駅周辺を重点的に回ることで効率が上がります。
夜の繁華街では、飲食店の前で立っている方や、グループで話し合っている方に注目します。終電後の時間帯には、駅前に向かう人の流れが増えるため、駅方向から繁華街方向へ走行するルートが効果的です。
効率的なルート選択
効率的なルート選択では、交通量が適度にあり、信号が少ない道を選ぶことがポイントです。大通りは視認性が高くお客様に見つけてもらいやすい反面、渋滞に巻き込まれるリスクもあります。一方、裏通りは渋滞を避けられますが、人通りが少なくなります。
時間帯によって最適なルートは変わります。朝夕の通勤時間帯は幹線道路が混雑するため、一本裏の道を使った方が効率的です。逆に深夜帯は大通りの方が視認性が高く、お客様を見つけやすくなります。
また、お客様を降ろした後の営業ルートも重要です。都心から郊外へ向かうお客様を乗せた場合、そのまま郊外で営業するのではなく、帰り道で駅や繁華街を経由するルートを選ぶことで、空車時間を最小限に抑えられます。
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付け待ちで稼ぐコツ
付け待ちは、場所と時間帯の選択が売上を大きく左右します。待機時間を有効活用しながら、需要の高いタイミングを狙うことで、効率的な営業が可能になります。ここでは、付け待ちに適した場所と、実際に営業する際の重要なポイントについて解説します。
– [付け待ちに向いている場所](#付け待ちに向いている場所) – [付け待ちで意識すべきポイント](#付け待ちで意識すべきポイント)
付け待ちに向いている場所
付け待ちで最も代表的なのは、駅前のタクシー乗り場です。主要ターミナル駅では朝夕の通勤時間帯に安定した需要があり、特に雨の日や気温が極端に高い・低い日には利用者が増加します。新宿駅や東京駅などの大規模駅では、複数の乗り場があるため、混雑状況を見ながら場所を選ぶことが重要です。
空港の付け待ちは、長距離の乗客が期待できる大きなメリットがあります。羽田空港や成田空港では、都心や周辺地域への移動で1万円以上の売上になることも珍しくありません。ただし、待機時間が長くなる傾向があるため、時間帯や曜日を見極める必要があります。
ホテルや総合病院、大型商業施設の付け待ちも効果的です。高級ホテルでは海外からの観光客や出張者の利用が多く、病院では通院される高齢者や体調の優れない方の需要があります。イオンモールなどの大型商業施設では、週末や夕方以降に買い物客の利用が増える傾向があります。
付け待ちで意識すべきポイント
付け待ちで成功するには、待機時間の有効活用と需要のピークタイミングを把握することが重要です。以下では、実践的なコツを2つの視点から紹介します。
待機時間を無駄にしないコツ
待機時間は、次の営業戦略を考える貴重な時間として活用できます。周辺のイベント情報や天気予報をチェックし、需要が高まるタイミングを予測することで、効率的な営業計画を立てられます。また、他のドライバーとの情報交換も、稼げるエリアや時間帯を知る有効な手段です。
待機が長引く場合は、適度な休憩を取ることも重要です。トイレ休憩や軽い食事、車両点検など、営業中にはできない作業を済ませておくことで、その後の営業に集中できます。ただし、長時間離れると順番を失うことになるため、列の進み具合を見ながら判断する必要があります。
配車アプリと併用することで、待機時間を有効活用できます。付け待ちの列に並びながらアプリの依頼を受けることで、待機時間をゼロにできる可能性があります。ただし、列から抜ける際は他のドライバーに一声かけるなど、マナーを守ることが大切です。
混雑する時間帯の把握
駅前の付け待ちでは、通勤時間帯(7時〜9時、17時〜19時)と終電時間帯(23時〜25時)が最も混雑します。特に金曜日の夜は、飲み会帰りの利用者が多く、需要が高まります。逆に昼間の時間帯は比較的空いており、待機時間は短くなりますが、乗客数も少なくなる傾向があります。
空港では、国内線・国際線の到着便が集中する時間帯を把握することが重要です。朝便の到着後(9時〜11時)や夕方の到着ピーク(16時〜18時)は需要が高まります。フライト情報をチェックし、大型機の到着時間に合わせて待機することで、効率が上がります。
イベントや季節によっても需要は変動します。コンサートやスポーツイベントの終了時刻、初詣や花火大会などの行事後は、一時的に大きな需要が発生します。地域のイベントカレンダーを確認し、計画的に付け待ち場所を選ぶことで、売上アップにつながります。
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アプリ配車で稼ぐコツ
アプリ配車は、従来の営業方法と組み合わせることで売上を大幅に向上させられる手法です。主要な配車アプリの特徴を理解し、効率的に活用することで、空車時間を減らし、安定した収入につながります。ここでは、配車アプリの種類と効果的な使い方について解説します。
– [主要な配車アプリの特徴](#主要な配車アプリの特徴) – [アプリ配車で効率よく稼ぐ方法](#アプリ配車で効率よく稼ぐ方法)
主要な配車アプリの特徴
GOは日本最大級のタクシー配車アプリで、全国の主要都市で利用できます。ユーザー数が多いため、依頼数も豊富で、特に都市部では高い頻度で配車依頼を受けられます。アプリ決済が標準のため、現金のやり取りが不要で、釣り銭の心配もありません。手数料は比較的低めに設定されています。
DiDiは中国系の配車アプリで、日本でも急速にシェアを拡大しています。キャンペーンやクーポンが豊富で、ユーザーにとって割安感があるため、利用者が増えている傾向があります。また、長距離の依頼が比較的多いという特徴があり、売上アップにつながりやすい面があります。
Uberはグローバル企業が運営する配車サービスで、外国人観光客の利用が多いのが特徴です。東京や大阪などの観光地では、特に需要が高まります。複数のアプリに同時登録しておくことで、それぞれの特性を活かした営業が可能になります。各アプリの手数料や決済方法を比較し、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
アプリ配車で効率よく稼ぐ方法
アプリ配車で効率よく稼ぐには、待機場所の選び方が重要です。需要の高いエリアで待機することで、依頼を受けやすくなります。繁華街や駅周辺、オフィス街など、人が集まる場所で待機するのが基本ですが、アプリの需要マップ機能を活用すれば、リアルタイムで需要の高いエリアを把握できます。
依頼を受ける際は、距離と方向を確認してから受諾することが大切です。迎車距離が長すぎる依頼は、燃料費と時間がかかるため、効率が悪くなります。また、依頼先が郊外の場合、帰り道の営業を考慮する必要があります。都心から離れた場所へ向かう依頼は、長距離で売上が期待できる反面、帰路の空車時間が長くなるリスクがあります。
雨の日や深夜帯は、アプリの需要が急増するタイミングです。通常の流し営業や付け待ちと比べて、アプリ経由の依頼が格段に増えるため、アプリを優先的に活用することで効率が上がります。また、キャンセルされた場合は、すぐに次の依頼を待つのではなく、周辺で流し営業に切り替えるなど、柔軟な対応が求められます。
複数のアプリを同時に起動しておくことで、依頼を受けるチャンスが増えます。ただし、同時に複数の依頼を受けることはできないため、一つの依頼を受諾したら他のアプリをオフにする必要があります。アプリごとの手数料や決済方法を比較し、状況に応じて使い分けることで、収入を最大化できます。
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時間帯・曜日別の営業戦略
タクシーの営業では、時間帯や曜日によって需要が大きく変動します。平日と休日では人の流れが異なるため、それぞれに適した営業方法を選ぶことが重要です。ここでは、時間帯・曜日別の効果的な営業パターンについて、具体的に解説します。
– [平日の営業パターン](#平日の営業パターン) – [休日の営業パターン](#休日の営業パターン)
平日の営業パターン
平日の朝(6時〜9時)は、通勤時間帯で駅前やオフィス街での需要が高まります。この時間帯は付け待ちと流し営業を組み合わせるのが効果的です。駅前の付け待ちで通勤客を乗せた後、オフィス街周辺で流し営業に切り替えることで、空車時間を減らせます。ビジネスパーソンは急いでいることが多いため、短距離でも回転率が高くなります。
昼間(10時〜16時)は需要が比較的落ち着く時間帯です。この時間帯は、病院や商業施設周辺での付け待ちが効果的です。また、アプリ配車を活用することで、ピンポイントで依頼を受けられます。休憩や食事、車両点検など、営業以外の時間に充てるのも一つの選択肢です。
夕方から夜(17時〜23時)は、再び需要が高まる時間帯です。オフィス街から繁華街へと営業エリアを移動することで、帰宅する会社員や飲食店へ向かう人々を効率的に乗せられます。特に金曜日の夜は、飲み会帰りの需要が高く、繁華街での流し営業が効果的です。終電後(23時以降)は、駅周辺での流し営業と付け待ちを併用することで、大きな売上が期待できます。
休日の営業パターン
土日祝日は、平日とは異なる営業戦略が必要です。朝の時間帯(8時〜10時)は、ショッピングモールや観光地へ向かう家族連れの需要があります。住宅街から商業施設方向への流し営業が効果的で、荷物を持った方やお子様連れの方を乗せる機会が増えます。
昼間(10時〜16時)は、観光地や商業施設周辺での営業が中心になります。東京ディズニーリゾートや浅草、スカイツリー周辺などの観光スポットでは、週末を中心に安定した需要があります。また、大型ショッピングモールやアウトレットモールの駐車場付近での付け待ちも効果的です。買い物客は荷物が多いため、タクシーを利用する傾向があります。
夜(18時以降)は、繁華街での需要が高まります。レストランや居酒屋、カラオケ店などの飲食店が集まるエリアでは、グループ客の利用が多くなります。平日よりも遅い時間まで営業することで、深夜の需要を取り込めます。日曜日の夜は、翌日の仕事に備えて早めに帰宅する人が多いため、比較的早い時間帯(21時〜23時)に需要のピークが来ます。
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まとめ: タクシーの営業方法を使い分けて効率よく稼ごう
タクシーの営業方法は、流し営業・付け待ち・アプリ配車の3つが基本です。それぞれの特徴を理解し、時間帯やエリア、曜日に応じて使い分けることで、効率的な営業が可能になります。
流し営業は繁華街やオフィス街で効果を発揮し、付け待ちは駅前や空港で安定した需要が見込めます。アプリ配車は空車時間を減らす強力なツールとして、他の営業方法と組み合わせることで売上アップにつながります。平日と休日では人の流れが異なるため、それぞれに適した営業パターンを実践することが重要です。
未経験からタクシードライバーとして働き始める方も、これらの営業方法を段階的にマスターすることで、安定した収入を得られるようになります。先輩ドライバーからのアドバイスを参考にしながら、自分なりの営業スタイルを確立していきましょう。
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