事務職に役立つ資格|おすすめ7選とMOS・簿記・ITパスポート比較

事務職に資格が必要な理由
事務職は「未経験でもできる」と思われがちですが、採用現場では資格保有者が優遇されています。資格は、スキルを客観的に証明する強力なツールになります。
資格が評価される理由は3つあります。第一に、ExcelやWord、簿記といった基礎能力を可視化できます。口頭のアピールより「MOS取得済み」という具体的な証明の方が説得力があります。第二に、実務で即戦力となる知識を体系的に習得できます。第三に、学習意欲や自己成長の姿勢を示すシグナルになり、採用担当者に意欲的な人材として評価されます。
事務職におすすめの資格7選|比較表
事務職で評価される7つの資格を難易度、費用、期間で比較しました。
資格名 難易度 受験料 取得期間 おすすめ度 MOS(Excel/Word) ★★☆☆☆ 10,780円 1〜3ヶ月 ★★★★★ 日商簿記3級 ★★☆☆☆ 2,850円 2〜3ヶ月 ★★★★★ 日商簿記2級 ★★★☆☆ 4,720円 3〜6ヶ月 ★★★★☆ ITパスポート ★★☆☆☆ 7,500円 1〜3ヶ月 ★★★★☆ 秘書検定2級 ★★☆☆☆ 4,900円 2〜3ヶ月 ★★★☆☆ ビジネス実務法務3級 ★★★☆☆ 5,500円 3〜4ヶ月 ★★★☆☆ TOEIC 600点 ★★★☆☆ 7,810円 3〜6ヶ月 ★★★☆☆
比較表の見方と選び方のポイント
★2つの資格は初学者でも2〜3ヶ月で合格できるレベル、★3つは集中的な学習が必要なレベルです。「目指す職種」と「現在のスキルレベル」を軸に選びましょう。一般事務ならMOS+ITパスポート、経理事務なら簿記3級から、総務や法務なら法務検定が有効です。未経験者は★2つの資格から始めるのが効率的です。
おすすめ資格①:MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、ExcelやWordなどのOfficeソフトのスキルを証明する国際資格です。事務職で最頻繁に使用されるPCスキルを客観的に示せるため、広く評価されます。
試験はExcel、Word、PowerPoint、Access、Outlookの5科目に分かれており、事務職では特にExcelとWordの2科目が重視されます。実技試験のため、実務で使える操作スキルが身につきます。受験料は1科目10,780円、学習期間は1〜3ヶ月が目安で、初心者でも合格可能です。
MOSが評価される理由は、実務で即戦力となるスキルを証明できるからです。データ入力、表計算、グラフ作成といった事務作業の基本はすべてExcelとWordで行われます。未経験者にとって「MOS取得済み」という証明は書類選考の通過率を大きく高めます。多くの企業がMOS研修を導入しているため、認知度も高く、採用担当者に正しく評価されやすい点も魅力です。
「【関連記事】:事務職に必要なスキル|PC操作から対人スキルまで完全ガイド」で詳しく解説しているように、ExcelやWordは事務職の必須スキルです。
おすすめ資格②:日商簿記検定(3級・2級)
日商簿記検定は、企業の経理・会計業務に必要な知識を証明する資格です。3級は商業簿記の基礎、2級は工業簿記も学び、より実践的な会計処理を習得します。経理事務を目指すなら必須の資格であり、一般事務でも経費精算に役立ちます。
3級の受験料は2,850円と低コストで、学習期間は2〜3ヶ月が目安です。合格率は約40〜50%で、しっかり学習すれば初心者でも合格できます。知識は実務で即座に活かせるため、実用性の高さが魅力です。
簿記3級は個人商店レベルの処理を学び、仕訳や決算書作成の流れを理解します。2級は株式会社の会計処理を学び、学習範囲が一気に広がります。まずは3級で基礎を固め、経験を積みながら2級にステップアップするのが効率的です。
経理事務の求人の多くが「簿記3級以上」を応募条件としており、資格がないと応募が難しいケースも多いです。簿記を学ぶことで、伝票処理や請求書発行といった経理業務を体系的に理解でき、入社後すぐに役立ちます。「【関連記事】:経理事務の仕事内容を徹底解説|年収と簿記資格の必要性」で経理事務の詳細な業務内容について確認できます。
おすすめ資格③:ITパスポート
ITパスポートは、IT分野の基礎知識を幅広く証明する国家資格です。プログラミングスキルは不要で、セキュリティやネットワークなど、ビジネスパーソンが知っておくべきIT知識を学べます。DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中、事務職でもIT基礎知識を持つ人材は高く評価されます。
受験料は7,500円、学習期間は1〜3ヶ月が目安です。合格率は約50%で、IT未経験者でも合格できる難易度です。試験はCBT方式で、テストセンターで随時受験可能なため、自分のペースで学習を進められます。
専門的なIT知識がなくても取得できるため、未経験者におすすめです。公式テキストや過去問を使った独学で合格する人が多く、スクール不要です。業種・職種を問わず評価される汎用性の高さが魅力で、「IT×事務」のスキルを持つ人材は市場価値が高く、キャリアの幅も広がります。
おすすめ資格④:秘書検定(2級・準1級)
秘書検定は、ビジネスマナー、コミュニケーション、文書作成、スケジュール管理など、事務職に必要な実務スキルを総合的に証明する資格です。秘書に限らず、一般事務や営業事務でも評価されます。
試験は4段階がありますが、事務職では2級以上が評価されます。2級の受験料は4,900円、学習期間は2〜3ヶ月が目安で、合格率は約60%です。敬語、ビジネス文書、来客対応といった社会人の基礎スキルが身につき、特に新卒や第二新卒の方には基礎を固める意味でもおすすめです。
おすすめ資格⑤~⑦:法務検定、TOEIC、FP3級
ビジネス実務法務検定は企業活動に関わる法律知識を証明し、総務や法務部門で評価されます。3級の受験料は5,500円で、合格率は約70%です。
TOEIC(600点以上)はビジネス英語力を証明する世界共通のテストです。外資系企業や貿易事務では600点以上が求められるケースが増えています。受験料は7,810円で、英語の基礎がある方なら3ヶ月程度で到達可能です。
ファイナンシャルプランナー(FP3級)は税金、保険、年金の知識を証明し、金融業界の事務職で評価されます。受験料は6,000円で、合格率は約70%と取得しやすい資格です。
未経験者が優先的に取得すべき資格TOP3
未経験から事務職を目指す方が最初に取得すべき資格TOP3を紹介します。
1位:MOS – すべての事務職に共通
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)が第1位です。ExcelとWordはほぼすべての事務職で毎日使うツールです。「PCスキルあります」という曖昧なアピールより、「MOS取得済み」という具体的な証明は書類選考で大きな差をつけます。
2位:日商簿記3級 – 経理志望なら必須
日商簿記3級が第2位です。経理事務を目指す方には絶対に必要で、受験料2,850円と低コストです。多くの経理事務求人が「簿記3級以上」を応募条件としており、資格がないと応募が難しいケースも多いです。
3位:ITパスポート – 取得しやすく評価される
ITパスポートが第3位です。IT基礎知識は現代のビジネスで必要とされており、2〜3ヶ月で取得できる難易度のバランスが優れています。「IT×事務」のスキルを持つ人材は市場価値が高く、キャリアの選択肢も広がります。
資格取得の効率的な学習方法
資格取得を決めたら、効率的な学習方法を選ぶことが重要です。独学なら3,000〜5,000円で学習を始められ、公式テキストと問題集で十分です。確実に合格したい方や短期取得を目指す方はスクール(3〜10万円)の利用が効果的で、講師の解説で理解が深まります。YouTubeやオンライン学習サービス(Udemy、スタディング等)を活用すれば、低コストで質の高い学習ができ、スキマ時間を有効活用できます。
まとめ:事務職の資格は目的に応じて選ぼう
事務職で評価される7つの資格を紹介しました。資格選びで重要なのは、「目指す職種」と「キャリアプラン」に合わせることです。
– 未経験者がまず取得すべき:MOS+日商簿記3級 – 一般事務志望:MOS+ITパスポート – 経理事務志望:MOS+簿記3級+簿記2級 – 総務・法務志望:MOS+法務検定
資格はゴールではなく、事務職としてのキャリアをスタートさせるツールです。取得した資格を実務で活かし、経験を積みながらスキルアップを目指しましょう。「【関連記事】:事務職でキャリアアップ|昇進・年収アップの実践ガイド」で長期的なキャリア戦略について詳しく解説しています。資格と実務経験の両方を持つ人材は、事務職市場で高く評価されます。
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