人事面接でよく聞かれる質問20選|未経験者向け回答例と対策ポイント【逆質問も】

人事職の面接では、一般的な職種とは異なる質問がされることが多く、特に未経験者は「どんな質問をされるのか」「どう答えれば良いのか」と不安を感じるものです。面接官は候補者のコミュニケーション能力や人への関心、論理的思考力を重点的に見ています。
本記事では、人事面接で頻出する質問を20個厳選し、それぞれの質問の意図と具体的な回答例を紹介します。志望動機、職務経験、スキル・適性、ケーススタディの4つのカテゴリーに分けて解説するため、面接の全体像を把握しながら効果的な準備ができます。また、面接官に好印象を与える逆質問の例も10個紹介しますので、双方向のコミュニケーションで評価を高めたい方は必見です。
人事面接の特徴と評価される3つのポイント
人事面接では、営業職や技術職とは異なる評価基準が設けられています。なぜなら、人事は社員と経営層をつなぐ重要な役割を担い、組織の根幹を支える存在だからです。面接官は候補者が単にスキルを持っているかだけでなく、人事としての資質や姿勢を持っているかを見極めようとしています。
人事面接で特に重視されるのは、コミュニケーション能力、論理的思考力、そして人への関心という3つのポイントです。これらは人事業務の根幹をなす要素であり、採用、労務管理、人材育成、組織開発といったあらゆる業務に直結します。未経験者であっても、これら3つの要素をどれだけ持っているか、また入社後にどう伸ばしていけるかを示すことが重要です。
– [人事面接で見られているポイント](#人事面接で見られているポイント) – [未経験者が押さえるべき基本姿勢](#未経験者が押さえるべき基本姿勢)
人事面接で見られているポイント
面接官が最も重視するのは「人と向き合う姿勢」です。人事は社員一人ひとりのキャリアや働き方に深く関わる仕事であり、相手の立場に立って考える共感力や傾聴力が求められます。面接での受け答えを通じて、候補者が相手の話をしっかり聞けているか、的確に理解して応答できているかがチェックされています。
また、論理的思考力も重要な評価基準です。人事は労働法規の遵守、制度設計、データ分析など、論理的な判断が必要な場面が多くあります。質問に対して結論から話せるか、理由や根拠を明確に示せるかといった点が評価されます。さらに、ストレス耐性や柔軟性も見られています。人事業務では突発的なトラブル対応や多様な価値観を持つ社員との調整が日常的に発生するため、冷静に対処できる力が必要とされるのです。
未経験者が押さえるべき基本姿勢
未経験から人事職を目指す場合、実務経験がないことは不利ではありません。むしろ、なぜ人事職に転職したいのか、どんな価値を提供したいのかという強い動機と、学ぶ意欲を示すことが大切です。面接では「これから人事として成長したい」という前向きな姿勢を伝えましょう。
準備の段階では、人事の基本的な業務内容や役割について理解を深めておくことが重要です。採用、労務、教育研修、人事制度といった主要業務の概要を把握し、応募企業がどの領域に注力しているかを調べておくと、面接での質問に具体的に答えられます。また、自分のこれまでの経験を人事職にどう活かせるかを整理しておくことで、未経験でも説得力のあるアピールが可能になります。たとえば接客業での傾聴力、営業での交渉力、事務職での正確性など、人事に転用できるスキルは多数存在します。
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【志望動機・転職理由】よく聞かれる質問5選
志望動機や転職理由に関する質問は、面接の序盤で必ず聞かれる重要な項目です。面接官はこれらの質問を通じて、候補者がなぜ人事職を選んだのか、企業とのマッチング度はどうか、長期的に働く意欲があるかを見極めようとしています。表面的な回答ではなく、自分の経験や価値観に基づいた具体的な動機を語ることが大切です。
– [Q1. なぜ人事職を志望しますか?](#q1-なぜ人事職を志望しますか) – [Q2. 当社を志望する理由を教えてください](#q2-当社を志望する理由を教えてください) – [Q3. 前職を退職した(する)理由は何ですか?](#q3-前職を退職したする理由は何ですか) – [Q4. 人事の仕事で実現したいことは何ですか?](#q4-人事の仕事で実現したいことは何ですか) – [Q5. 5年後、10年後のキャリアプランを教えてください](#q5-5年後10年後のキャリアプランを教えてください)
Q1. なぜ人事職を志望しますか?
質問の意図 この質問で面接官が知りたいのは、候補者が人事という仕事の本質を理解しているか、そして本気で人事職に就きたいと考えているかです。漠然とした憧れではなく、人事職の具体的な魅力や自分との適性を結びつけた回答が求められます。
回答例 「私が人事職を志望する理由は、人の成長を支援し、組織全体の活性化に貢献できる点に魅力を感じたからです。前職の営業では、後輩育成やチームビルディングに関わる機会があり、メンバーの成長を間近で見ることにやりがいを感じました。特に、一人ひとりの強みを活かした配置や育成計画を考えることで、チーム全体のパフォーマンスが向上する経験をし、組織と個人の両方を支える人事の仕事に興味を持ちました。人事として、社員が能力を最大限発揮できる環境づくりに貢献したいと考えています。」
NGポイント 「安定していそうだから」「内勤の仕事がしたいから」といった消極的な理由や、「人と接するのが好きだから」という抽象的な回答は避けましょう。人事職の本質的な魅力と自分の経験を結びつけた具体的な動機を語ることが重要です。
Q2. 当社を志望する理由を教えてください
質問の意図 企業研究をしっかり行っているか、また自社の価値観や文化にマッチする人材かを確認するための質問です。一般的な回答ではなく、その企業ならではの特徴を踏まえた志望理由を述べる必要があります。
回答例 「貴社を志望する理由は、社員の成長を重視する人事制度と、チャレンジを推奨する企業文化に共感したからです。貴社の採用サイトで、入社3年以内の若手社員が新規プロジェクトのリーダーを務めている事例を拝見し、年齢や経験に関係なく挑戦できる環境が整っていると感じました。私自身、前職で若手育成プログラムの企画に関わった経験があり、貴社でもこうした育成施策の企画・運営に携わりながら、社員一人ひとりが成長できる仕組みづくりに貢献したいと考えています。」
NGポイント 企業のホームページを読めばわかる一般的な情報だけを述べるのではなく、自分がその企業で何を実現したいか、どう貢献できるかまで語りましょう。また、待遇面だけを強調するのも避けるべきです。
Q3. 前職を退職した(する)理由は何ですか?
質問の意図 退職理由から、候補者の価値観や仕事に対する姿勢を確認します。ネガティブな退職理由であっても、前向きな表現に変換して伝えることが重要です。
回答例 「前職では営業として3年間従事し、顧客折衝やチームマネジメントのスキルを磨くことができました。しかし、業務を通じて後輩育成や組織づくりに関わる機会が増えるにつれて、人材育成や組織開発により深く関わりたいという思いが強くなりました。営業成績を追求することも大切ですが、社員一人ひとりの成長を支援し、組織全体の力を高める人事の仕事に挑戦したいと考え、転職を決意しました。前職で培った対人スキルやチームビルディングの経験を、人事職で活かしていきたいと思います。」
NGポイント 「人間関係が悪かった」「残業が多かった」といったネガティブな理由だけで終わらせるのではなく、その経験から何を学び、次の環境で何を実現したいかを語ることが大切です。前職や前の上司を批判するような表現も避けましょう。
Q4. 人事の仕事で実現したいことは何ですか?
質問の意図 候補者が人事職に対して具体的なビジョンを持っているか、また企業の方向性と合致しているかを確認する質問です。抽象的な理想論ではなく、実現可能な目標を語ることが求められます。
回答例 「私が人事の仕事で実現したいのは、社員が安心して長く働ける職場環境をつくることです。前職では離職率の高さが課題となっており、その原因を調べる中で、キャリアパスの不明確さや評価制度への不満が背景にあることを知りました。人事として、公平で透明性の高い評価制度の運用や、社員一人ひとりのキャリア目標に寄り添った育成計画の策定に取り組みたいと考えています。まずは労務管理や採用業務を通じて人事の基礎を固め、将来的には人事制度の企画・改善にも携わりたいと思います。」
NGポイント 「人事のプロフェッショナルになりたい」といった漠然とした表現ではなく、具体的にどんな課題に取り組みたいか、何を変えたいかを明確に述べましょう。企業の現状や課題とリンクさせた回答ができれば、より説得力が増します。
Q5. 5年後、10年後のキャリアプランを教えてください
質問の意図 長期的な視点でキャリアを考えているか、また企業で成長し続ける意欲があるかを確認します。未経験者の場合、人事職としてどう成長していきたいかを段階的に示すことが重要です。
回答例 「5年後は、採用や労務といった人事の主要業務を一通り経験し、各領域で自立して業務を遂行できる人事担当者になっていたいと考えています。特に採用領域では、求める人材像の定義から選考プロセスの設計、内定者フォローまで一貫して担当できるレベルを目指します。10年後は、人事制度の企画・運用や組織開発に携わり、経営視点を持ちながら人事戦略を提案できる人事のスペシャリストになりたいです。そのために、まずは実務経験を積みながら、社会保険労務士の資格取得も視野に入れて専門知識を深めていきたいと思います。」
NGポイント 「わかりません」や「特に考えていません」という回答は、計画性がないと判断される可能性があります。また、「人事部長になりたい」といった役職だけを目標にするのではなく、どんなスキルを身につけ、どう貢献したいかという視点で語りましょう。
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【職務経験・実績】よく聞かれる質問5選
職務経験や実績に関する質問では、候補者がこれまでどんな仕事をしてきたか、どんな成果を上げてきたかが問われます。未経験者であっても、前職での経験を人事職に結びつけてアピールすることが重要です。具体的なエピソードと数字を交えて説明することで、説得力のある回答になります。
– [Q6. これまでの職務経験を教えてください](#q6-これまでの職務経験を教えてください) – [Q7. これまでの仕事で一番の成果は何ですか?](#q7-これまでの仕事で一番の成果は何ですか) – [Q8. チームで協力して達成した経験を教えてください](#q8-チームで協力して達成した経験を教えてください) – [Q9. 困難な状況をどのように乗り越えましたか?](#q9-困難な状況をどのように乗り越えましたか) – [Q10. マネジメント経験はありますか?](#q10-マネジメント経験はありますか)
Q6. これまでの職務経験を教えてください
質問の意図 候補者の経歴を把握し、人事職に活かせるスキルや経験があるかを確認します。職歴を時系列で述べるだけでなく、人事職との接点を意識した説明が求められます。
回答例 「私はこれまで5年間、IT企業で営業職として従事してきました。新規顧客開拓から既存顧客のフォローまで幅広く担当し、年間売上目標を3年連続で達成しました。営業活動の中で、顧客のニーズを丁寧にヒアリングし、課題解決型の提案を行うことを重視してきました。また、営業チームのリーダーとして5名のメンバーをまとめる役割も担い、週次でのミーティングや個別面談を通じてメンバーの目標達成をサポートしました。この経験を通じて、相手の話を傾聴する力やチームをまとめる力が培われ、これらは人事職でも活かせると考えています。」
NGポイント 業務内容を羅列するだけでなく、STAR法(状況・課題・行動・結果)を使って構造的に説明しましょう。また、人事職にどう活かせるかという視点を加えることで、説得力が増します。
Q7. これまでの仕事で一番の成果は何ですか?
質問の意図 候補者がどんな成果を重視しているか、また成果を出すためにどんな努力をしたかを知るための質問です。定量的な成果を示すことで、実績の大きさを具体的に伝えられます。
回答例 「最も大きな成果は、営業チームの離職率を前年比30%削減したことです。私がリーダーに就任した当初、チームの離職率が高く、メンバーのモチベーション低下が課題でした。原因を探るために一人ひとりと個別面談を実施し、目標設定の曖昧さや評価基準の不透明さが不満の原因だと分かりました。そこで、月次目標を明確化し、達成度を可視化するシートを導入しました。また、週次で進捗を確認しながらフィードバックを行う仕組みをつくりました。その結果、メンバーが自分の成長を実感できるようになり、離職率が大幅に改善しました。この経験から、人事の重要性を実感し、人事職への転職を決意しました。」
NGポイント 「頑張りました」「成果を出しました」といった曖昧な表現ではなく、具体的な数字やデータを示すことが重要です。また、成果だけでなく、そこに至るまでのプロセスや工夫も語ることが大切です。
Q8. チームで協力して達成した経験を教えてください
質問の意図 人事職では他部署との連携や社員との協力が不可欠です。この質問では、候補者がチームワークを発揮できるか、周囲と良好な関係を築けるかが評価されます。
回答例 「前職で新商品のローンチプロジェクトに携わった際、営業、マーケティング、カスタマーサポートの3部門が連携してプロジェクトを進めました。私は営業側の窓口として、各部門の意見を調整しながら販売戦略を立案する役割を担いました。初期段階では部門間で意見の相違があり、進行が滞る場面もありました。そこで、週次で全体ミーティングを開催し、各部門の状況や課題を共有する場を設けました。また、部門をまたいだ小規模な打ち合わせも積極的に行い、コミュニケーションの頻度を高めました。その結果、プロジェクトは予定通りに完了し、新商品は初月で目標売上の120%を達成しました。」
NGポイント 自分の貢献だけを強調するのではなく、チーム全体の成果と自分の役割をバランスよく語ることが大切です。また、困難があった場合は、それをどう乗り越えたかも説明すると説得力が増します。
Q9. 困難な状況をどのように乗り越えましたか?
質問の意図 人事職では、労使問題やトラブル対応など、困難な状況に直面することが多くあります。この質問では、ストレス耐性や問題解決能力が評価されます。
回答例 「前職で担当していた大口顧客から契約解除の打診を受け、非常に困難な状況に陥ったことがあります。顧客は競合他社への乗り換えを検討しており、関係修復は困難に見えました。しかし、諦めずに顧客の不満点を徹底的にヒアリングし、課題を整理しました。その結果、サポート体制への不満が主な原因だと分かりました。そこで、社内のカスタマーサポート部門と連携し、専任担当者を配置する提案を行いました。また、定期的な訪問スケジュールを組み、顧客との関係強化に努めました。最終的に契約は継続され、翌年には契約金額を20%増額していただけました。この経験から、困難な状況でも冷静に原因を分析し、関係者と協力して解決策を導く力が身につきました。」
NGポイント 困難な状況を美化したり、自分だけの力で解決したように語るのは避けましょう。周囲の協力や失敗から学んだことも含めて、誠実に語ることが大切です。
Q10. マネジメント経験はありますか?
質問の意図 人事職では将来的にマネジメントを担う可能性があります。マネジメント経験がない場合でも、リーダーシップを発揮した経験やチームをまとめた経験をアピールできます。
回答例 「正式な役職としてのマネジメント経験はありませんが、営業チームで後輩3名の育成を担当した経験があります。週に1回の個別面談を実施し、営業活動の進捗確認や悩みのヒアリングを行いました。後輩それぞれの強みや課題を把握し、一人ひとりに合わせた育成方法を工夫しました。たとえば、ロールプレイングを通じた商談トレーニングや、成功事例の共有会を開催しました。その結果、担当した後輩3名全員が半年以内に売上目標を達成し、うち1名は新人賞を受賞しました。この経験を通じて、個々の特性に合わせた育成の重要性を学びました。人事職でも、社員一人ひとりに寄り添った育成支援を行いたいと考えています。」
NGポイント 「経験がありません」で終わらせず、リーダーシップや育成に関わった経験を具体的に語ることが大切です。また、そこから何を学んだかを明確に示すことが重要です。
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【スキル・適性】よく聞かれる質問5選
スキルや適性に関する質問では、候補者が人事職に必要な資質を持っているか、また自己理解ができているかが評価されます。強みを語る際は人事職との関連性を明確にし、弱みを語る際は改善に向けた取り組みも合わせて伝えましょう。
– [Q11. あなたの強みは何ですか?](#q11-あなたの強みは何ですか) – [Q12. あなたの弱みは何ですか?](#q12-あなたの弱みは何ですか) – [Q13. ストレスにどのように対処していますか?](#q13-ストレスにどのように対処していますか) – [Q14. 人事に必要なスキルは何だと思いますか?](#q14-人事に必要なスキルは何だと思いますか) – [Q15. コミュニケーションで大切にしていることは?](#q15-コミュニケーションで大切にしていることは)
Q11. あなたの強みは何ですか?
質問の意図 候補者が自分の強みを正確に把握しているか、またその強みが人事職で活かせるかを確認します。抽象的な強みではなく、具体的なエピソードと共に語ることが求められます。
回答例 「私の強みは、相手の立場に立って考え、信頼関係を築くコミュニケーション能力です。前職の営業では、顧客の課題を深く理解するために、提案前に必ず複数回のヒアリングを行いました。単に商品を売るのではなく、顧客が本当に困っていることを解決する提案を心がけた結果、リピート率が90%を超えました。また、社内でも後輩や他部署との連携を大切にし、相手の状況を理解した上でコミュニケーションを取ることで、円滑な協力関係を築けました。人事職では、社員一人ひとりの悩みやキャリアの希望を丁寧に聞き取り、信頼される人事担当者になりたいと考えています。」
NGポイント 「コミュニケーション能力が高い」だけでは抽象的すぎます。どんな場面でその強みを発揮し、どんな成果につながったかを具体的に示しましょう。
Q12. あなたの弱みは何ですか?
質問の意図 自己分析ができているか、また弱みを改善しようとする姿勢があるかが評価されます。弱みを正直に語りつつ、改善に向けた取り組みも併せて伝えることが重要です。
回答例 「私の弱みは、細部にこだわりすぎて作業に時間がかかってしまうことです。以前は資料作成の際に完璧を求めすぎて、期限ギリギリになることがありました。この弱みを改善するために、現在は作業の優先順位を明確にし、80%の完成度でまず一度形にしてから改善するという方法を取り入れています。また、上司や同僚に早めにレビューを依頼することで、客観的な意見を取り入れながら効率的に仕上げるよう心がけています。人事職では正確性が求められる一方で、スピード感も大切だと理解しているため、両立できるよう引き続き改善していきます。」
NGポイント 「特にありません」や、実は強みであることを弱みとして語る(「頑張りすぎてしまう」など)のは避けましょう。本当の弱みを認め、改善策を示すことが誠実さの証明になります。
Q13. ストレスにどのように対処していますか?
質問の意図 人事職は社員からの相談対応や労務トラブルなど、精神的な負担が大きい場面があります。ストレス耐性とストレスマネジメント能力が確認されます。
回答例 「ストレスを感じたときは、まず状況を整理して優先順位をつけることを心がけています。前職で複数の案件を同時に抱え、プレッシャーを感じた時期がありました。その際、すべてを一度に解決しようとせず、緊急度と重要度でタスクを分類し、一つずつ確実に処理していくことで冷静さを取り戻しました。また、週末はランニングをしたり、読書をしたりして、仕事から離れてリフレッシュする時間を意識的に作っています。ストレスを溜め込まず、適度に発散しながら業務に取り組むことで、長期的に高いパフォーマンスを維持できると考えています。」
NGポイント 「ストレスは感じません」という回答は信憑性に欠けます。誰もがストレスを感じる場面はあるため、それをどう対処しているかを具体的に語ることが重要です。
Q14. 人事に必要なスキルは何だと思いますか?
質問の意図 人事職に対する理解度と、候補者がその職種に適性があるかを見極める質問です。単なる一般論ではなく、自分の考えを述べることが求められます。
回答例 「人事に必要なスキルは大きく3つあると考えています。1つ目はコミュニケーション能力です。社員一人ひとりと向き合い、悩みや希望を引き出すための傾聴力と、経営層や各部署との調整を行う交渉力が不可欠です。2つ目は論理的思考力です。人事制度の設計や労務管理では、法律や規則に基づいた正確な判断が求められます。3つ目は公平性と倫理観です。人事は社員の評価や処遇に関わるため、常に公平で透明性のある対応をする必要があります。私自身、前職でこれらの要素を意識しながら業務に取り組んできたため、人事職でも活かせると考えています。」
NGポイント 教科書的な回答に終始せず、自分の経験や考えを織り交ぜることで、オリジナリティを出すことが大切です。また、応募企業が特に重視しているスキルを事前に調べ、それに触れるとより効果的です。
Q15. コミュニケーションで大切にしていることは?
質問の意図 人事職の核となるコミュニケーション能力について、候補者がどんな価値観を持ち、どう実践しているかを確認します。
回答例 「コミュニケーションで最も大切にしているのは、相手の話を最後まで聞くことです。前職で顧客や社内メンバーと接する中で、相手が本当に伝えたいことは、話の途中ではなく最後に出てくることが多いと気づきました。そのため、自分の意見を言う前に、まず相手の話を遮らずに最後まで聞き、理解したことを確認するよう心がけています。また、相手の立場や状況に応じて伝え方を変えることも意識しています。たとえば、経営層には結論から簡潔に伝え、現場の社員には背景や理由も丁寧に説明するなど、相手が理解しやすい形でコミュニケーションを取るよう工夫しています。」
NGポイント 「明るく話す」「わかりやすく伝える」といった表面的な回答ではなく、具体的にどんな場面でどう実践しているかを語りましょう。
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【ケーススタディ・状況対応】よく聞かれる質問5選
ケーススタディや状況対応に関する質問では、実際の業務場面を想定した質問がされます。人事職としての判断力や問題解決能力、倫理観が評価されるため、慎重かつ論理的に回答することが重要です。
– [Q16. 社員から退職の相談を受けたらどう対応しますか?](#q16-社員から退職の相談を受けたらどう対応しますか) – [Q17. 採用で最も重視すべきことは何だと思いますか?](#q17-採用で最も重視すべきことは何だと思いますか) – [Q18. 社員のモチベーション低下にどう対処しますか?](#q18-社員のモチベーション低下にどう対処しますか) – [Q19. 法改正への対応で意識すべきことは?](#q19-法改正への対応で意識すべきことは) – [Q20. 複数の業務を同時に依頼されたらどう優先順位をつけますか?](#q20-複数の業務を同時に依頼されたらどう優先順位をつけますか)
Q16. 社員から退職の相談を受けたらどう対応しますか?
質問の意図 退職相談への対応は人事の重要な業務です。この質問では、候補者が社員の気持ちに寄り添いながらも、冷静に状況を把握し、適切な対応ができるかが評価されます。
回答例 「まずは社員の話を丁寧に聞き、退職を考えるに至った背景や理由を理解することを最優先します。退職理由が職場環境や人間関係にある場合、解決可能な課題であれば、配置転換や働き方の見直しなど、改善策を提案します。ただし、社員の意思を尊重することも大切なので、引き留めることが目的ではなく、本人にとって最善の選択を一緒に考える姿勢で臨みます。また、退職が確定した場合は、円満な引き継ぎをサポートし、退職後も良好な関係を保てるよう配慮します。さらに、退職理由を分析し、組織の改善点として経営層にフィードバックすることも人事の重要な役割だと考えています。」
NGポイント 「引き留める」ことだけを目的とした回答や、逆に「本人の意思なら仕方ない」と突き放すような回答は避けましょう。社員の立場と会社の立場の両方を考慮した、バランスの取れた対応を示すことが重要です。
Q17. 採用で最も重視すべきことは何だと思いますか?
質問の意図 採用に対する考え方や価値観を確認し、企業の採用方針と合致するかを見極めます。また、候補者が採用業務の本質を理解しているかも評価されます。
回答例 「採用で最も重視すべきことは、企業の価値観やカルチャーへのフィットだと考えています。スキルや経験も重要ですが、それらは入社後に育成できる部分があります。一方で、企業の理念や働き方への共感は、長期的な活躍や定着に大きく影響します。たとえば、チームワークを重視する企業であれば、協調性やコミュニケーション能力を持つ人材が適しています。そのため、面接では候補者のスキルだけでなく、価値観や仕事への姿勢を深く理解することが大切です。また、候補者にとっても企業が自分に合っているかを判断できるよう、企業の実情を正直に伝えることが、ミスマッチを防ぐために重要だと考えています。」
NGポイント 「優秀な人材を採用する」といった曖昧な回答ではなく、何をもって優秀とするか、どんな基準で判断するかを具体的に述べましょう。
Q18. 社員のモチベーション低下にどう対処しますか?
質問の意図 人材育成や組織活性化の視点を持っているか、また問題の原因を分析し、適切な解決策を導ける能力があるかが評価されます。
回答例 「モチベーション低下の原因は人それぞれ異なるため、まずは本人との面談を通じて原因を特定することから始めます。業務内容への不満、評価への不公平感、人間関係の問題など、原因によって対処法が変わります。たとえば、業務にやりがいを感じられない場合は、本人の希望や適性を踏まえた業務アサインを検討します。評価への不満であれば、評価基準を丁寧に説明し、目標設定を一緒に見直します。また、個人の問題だけでなく、チーム全体や組織の課題として捉え、制度や環境の改善が必要であれば、上司や経営層に提案することも人事の役割だと考えています。」
NGポイント 「励ます」「やる気を出させる」といった精神論だけでなく、具体的な対処方法と、組織的な視点を持った回答を心がけましょう。
Q19. 法改正への対応で意識すべきことは?
質問の意図 労働法規への理解度と、コンプライアンス意識が評価されます。人事職では法令遵守が不可欠なため、この質問は特に重要です。
回答例 「法改正への対応で最も重要なのは、改正内容を正確に理解し、社内規定や運用を速やかに見直すことです。また、法律の趣旨や背景も理解することで、単なる形式的な対応ではなく、社員にとってより良い労働環境をつくる機会と捉えることができます。たとえば、働き方改革関連法の施行時には、労働時間の上限規制だけでなく、社員の健康や生産性向上という本来の目的を意識した制度設計が求められます。また、法改正の内容を社員に分かりやすく周知し、疑問に答えられる体制を整えることも大切です。未経験ではありますが、社会保険労務士の資格取得を目指し、法律知識を深めていきたいと考えています。」
NGポイント 「法律に従う」という受け身の姿勢だけでなく、法改正を組織改善の機会と捉える前向きな視点を示しましょう。
Q20. 複数の業務を同時に依頼されたらどう優先順位をつけますか?
質問の意図 人事職では採用、労務、研修など複数の業務を並行して進める場面が多くあります。タスク管理能力と判断力が評価されます。
回答例 「複数の業務を同時に依頼された場合、まず緊急度と重要度の2軸で優先順位をつけます。具体的には、期限が迫っている業務や他部署への影響が大きい業務を優先的に処理します。また、優先順位をつけた後は、依頼者に処理の順番と完了予定時期を共有し、認識を合わせます。もし自分だけでは対応しきれない場合は、上司に相談して業務の再配分を依頼したり、他のメンバーに協力を求めたりします。前職では、月末に業務が集中する時期があり、タスク管理表を作成して可視化することで、漏れなく効率的に処理できるよう工夫していました。人事職でも同様の方法を活用し、正確かつ迅速に業務を進めたいと考えています。」
NGポイント 「頑張ってすべてこなす」という精神論ではなく、具体的な判断基準や工夫を示すことが大切です。また、一人で抱え込まず、周囲と連携する姿勢も重要です。
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面接で効果的に回答するための5つのポイント
これまで20個の質問と回答例を紹介してきましたが、どの質問にも共通する効果的な回答テクニックがあります。ここでは、面接官に好印象を与え、説得力のある回答をするための5つのポイントを解説します。これらを意識するだけで、回答の質が大きく向上します。
– [PREP法を活用して論理的に話す](#prep法を活用して論理的に話す) – [具体的なエピソードを交える](#具体的なエピソードを交える) – [数字や成果を示す](#数字や成果を示す) – [企業研究を反映させる](#企業研究を反映させる)
PREP法を活用して論理的に話す
PREP法とは、Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)の順で話す構成法です。最初に結論を述べることで、面接官は話の全体像を把握しやすくなります。その後に理由と具体例を続けることで、説得力が増します。
たとえば「あなたの強みは何ですか?」という質問に対して、「私の強みはコミュニケーション能力です(結論)。なぜなら、相手の立場に立って考え、信頼関係を築くことを大切にしているからです(理由)。前職では顧客との信頼関係構築により、リピート率90%を達成しました(具体例)。人事職でもこの強みを活かし、社員との信頼関係を築きたいと考えています(結論)」という流れで話すと、簡潔でわかりやすい回答になります。
具体的なエピソードを交える
抽象的な説明だけでは、面接官は候補者の実力を判断できません。「コミュニケーション能力があります」と言うだけでなく、どんな場面でその能力を発揮し、どんな成果につながったかを具体的に語ることが重要です。
エピソードを話す際は、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)を意識すると、より具体的で臨場感のある説明ができます。また、困難だった点や失敗した経験も含めて話すことで、誠実さが伝わり、信頼性が高まります。
数字や成果を示す
定量的なデータを示すことで、成果の大きさを客観的に伝えられます。「売上を増やしました」ではなく、「売上を前年比120%に増やしました」と数字で示すことで、説得力が格段に上がります。
人事職を志望する場合でも、前職での数字を活用できます。「チームの離職率を30%削減」「後輩育成により新人賞受賞者を3名輩出」「研修満足度を85%から95%に向上」など、人事的な視点での成果を数字で示すと効果的です。数字がない場合でも、「3ヶ月で」「10名のメンバーに」といった具体的な規模感を伝えましょう。
企業研究を反映させる
面接では、どの企業にも当てはまる一般的な回答ではなく、その企業だからこそ語れる内容を盛り込むことが重要です。企業のホームページ、採用サイト、ニュースリリースなどを事前に調べ、企業の理念、事業内容、人事制度の特徴を理解しておきましょう。
たとえば、「貴社の『社員の成長を第一に考える』という理念に共感し」「貴社が推進している多様な働き方の実現に人事として貢献したい」といった形で、企業の特徴を織り込んだ回答をすることで、志望度の高さと企業研究の深さをアピールできます。
【逆質問】面接官に好印象を与える質問例10選
面接の終盤で必ず聞かれるのが「何か質問はありますか?」という逆質問です。逆質問は単なる確認の場ではなく、候補者の関心の高さや思考の深さを示す重要な機会です。ここでは、逆質問の重要性と具体的な質問例を紹介します。
– [逆質問の重要性と注意点](#逆質問の重要性と注意点) – [仕事内容・組織に関する質問](#仕事内容組織に関する質問) – [キャリア・成長に関する質問](#キャリア成長に関する質問)
逆質問の重要性と注意点
逆質問は、候補者が企業や仕事内容について本気で関心を持っているかを測る指標になります。「特にありません」と答えてしまうと、志望度が低いと判断される可能性があります。事前に5〜10個の質問を準備しておき、面接の流れで既に回答された内容は除外しながら、適切な質問を選びましょう。
ただし、逆質問では避けるべき内容もあります。給与や休日など待遇面だけを聞くと、条件重視の印象を与えてしまいます。また、企業のホームページを見れば分かる基本的な情報を質問するのも、企業研究不足と受け取られます。調べても分からない具体的な業務内容や、実際に働く人の声、今後の展望などを聞くことで、深い関心と理解度を示せます。
仕事内容・組織に関する質問
1. 人事部門で現在最も注力している業務や課題は何ですか? この質問により、企業が今抱えている人事課題を知ることができます。また、入社後にどんな業務に関わる可能性が高いかも把握できます。
2. 人事部門の組織構成と、各チームの役割分担について教えてください 人事部門の全体像を理解し、自分がどのポジションで働くのかをイメージする質問です。
3. 未経験で入社した場合、最初にどのような業務から携わることになりますか? 入社後の具体的なキャリアステップを知ることで、自分の成長イメージを明確にできます。
4. 人事として社員と接する際に大切にされている価値観や方針はありますか? 企業の人事ポリシーを理解し、自分の価値観と合致するかを確認できます。
5. 他部署との連携で特に重要視していることは何ですか? 人事職は他部署との協力が不可欠なため、組織内での人事の立ち位置を理解する質問です。
キャリア・成長に関する質問
6. 人事として成長するために、入社後に身につけるべきスキルや知識は何ですか? 成長意欲を示しながら、具体的な学習の方向性を知ることができます。
7. 社内で活躍している人事担当者に共通する特徴や強みはありますか? 企業が求める人材像を理解し、自分がそこに近づくためのヒントを得られます。
8. 人事職のキャリアパスについて教えてください。将来的にどのような役割を担う可能性がありますか? 長期的なキャリアビジョンを描くための重要な質問です。
9. 資格取得や外部研修など、スキルアップのための支援制度はありますか? 学習意欲を示しつつ、企業の育成方針を確認できます。
10. 入社までに準備しておくべきことや、学んでおくと良い知識があれば教えてください 入社への本気度を示し、実際に準備を進めるための具体的なアドバイスを得られます。
📕関連記事: – 人事のキャリアパス完全ガイド|ゼネラリスト・スペシャリスト・CHROへの道を解説
まとめ:面接前に確認すべき準備チェックリスト
人事面接では、コミュニケーション能力、論理的思考力、人への関心という3つの要素が重点的に評価されます。本記事で紹介した20の質問と回答例を参考に、自分なりの回答を準備しておきましょう。重要なのは、丸暗記するのではなく、自分の経験や価値観に基づいた言葉で語ることです。
面接直前には、以下のチェックリストを確認してください。
準備確認チェックリスト
– 志望動機を明確に語れるか(なぜ人事職か、なぜこの企業か) – 自分の強みと弱みを具体的なエピソードと共に説明できるか – 前職での成果を数字やデータで示せるか – 企業研究を行い、企業の特徴や人事制度を理解しているか – PREP法を意識した論理的な回答ができるか – 逆質問を5〜10個準備しているか – 人事に必要なスキルや資質について自分の考えを持っているか – ケーススタディの質問に対して、冷静かつ論理的に回答できるか – 身だしなみや持ち物(履歴書、筆記用具など)を確認したか – 面接会場への経路と所要時間を確認したか
面接は、企業があなたを評価する場であると同時に、あなたが企業を見極める場でもあります。緊張しすぎず、自分らしさを大切にしながら、誠実に対応することが最も重要です。本記事の内容を活用して、自信を持って面接に臨んでください。
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