UI/UXデザインツールを徹底比較|Figma・Adobe XD・Sketchの選び方

UI/UXデザインツールは、ウェブサイトやアプリのデザインを効率的に作成するための専門ソフトウェアです。初心者からプロまで、デザインツールの選択は制作のスピードや品質に大きく影響します。しかし、Figma、Adobe XD、Sketchなど多くのツールが存在し、「どれを選べばいいかわからない」と悩む方も多いでしょう。
本記事では、UI/UXデザインツールの基礎知識から、主要3ツールの機能、料金、使いやすさまで徹底的に比較します。あなたの目的や予算、働き方に最適なツールを見つけるための実践的なガイドとしてお役立てください。
UI/UXデザインツールとは?基本を理解する
UI/UXデザインツールとは、ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)を設計・構築するための専門ソフトウェアです。従来の画像編集ソフトとは異なり、ワイヤーフレームの作成、プロトタイピング、インタラクションデザイン、デザインシステムの構築など、デザインプロセス全体をカバーします。
ワイヤーフレームツールとしての機能では、ページの骨組みやレイアウトを素早くスケッチできます。プロトタイピングツールとしては、画面遷移やアニメーションを実装し、実際のアプリのような動作を再現できます。これにより、開発前にユーザビリティをテストし、チームや顧客と具体的なビジョンを共有できます。
適切なUI/UXデザインツールを選ぶことは、デザインワークフローの効率化だけでなく、チームコラボレーション、開発者との連携、プロジェクトの成功に直結します。特に初心者にとっては、学習しやすく、豊富なリソースがあるツールを選ぶことが重要です。UI/UXデザイナーが身につけるべき全スキルについては、【関連記事】:UI/UXデザイナーに必要なスキルを完全網羅|デザインツールからソフトスキルまでで詳しく解説しています。
3大UI/UXデザインツールの基本情報
ここでは、現在最も使用されている3つのUI/UXデザインツール、Figma、Adobe XD、Sketchの基本情報を紹介します。それぞれ異なる強みと特徴を持ち、用途やワークスタイルによって最適な選択が異なります。
– [Figmaの基本情報と特徴](#figmaの基本情報と特徴) – [Adobe XDの基本情報と特徴](#adobe-xdの基本情報と特徴) – [Sketchの基本情報と特徴](#sketchの基本情報と特徴)
Figmaの基本情報と特徴
Figmaは、2016年にリリースされたブラウザベースのデザインツールで、現在最も勢いのあるUI/UXデザインツールの一つです。最大の特徴は、Webブラウザ上で動作するクラウドネイティブな設計で、WindowsでもMacでも、ChromebookやLinuxでも使用できるクロスプラットフォーム対応です。
リアルタイムコラボレーション機能が非常に優れており、複数のデザイナーが同じファイルを同時に編集できます。これはGoogleドキュメントのデザイン版とも言える革新的な機能で、チーム作業の効率を大幅に向上させます。また、開発者やステークホルダーもブラウザから直接デザインを閲覧でき、コメントを残すことができます。
2022年にAdobeによる買収が発表されましたが、独立したプロダクトとして開発が続けられており、無料プランでも十分な機能が使えるため、初心者から大企業まで幅広く採用されています。
Adobe XDの基本情報と特徴
Adobe XDは、Adobe社が提供するUI/UXデザインツールで、Photoshop、Illustrator、After Effectsなどとのシームレスな統合が最大の強みです。2016年にベータ版がリリースされ、デザインからプロトタイピングまでを一つのツールで完結できる点が評価されています。
高速なパフォーマンスと軽快な動作が特徴で、大規模なデザインファイルでもスムーズに作業できます。特にプロトタイピング機能が充実しており、画面遷移だけでなく、音声プロトタイプやオートアニメーション機能を使った高度なインタラクションデザインが可能です。
Adobe製品を既に使用しているデザイナーにとっては、操作感が似ているため学習コストが低く、PhotoshopやIllustratorからのアセット移行もスムーズです。Windows版とMac版の両方が提供されており、個人利用なら無料プランで基本機能を利用できます。
Sketchの基本情報と特徴
Sketchは、2010年にリリースされたMac専用のUI/UXデザインツールで、業界におけるUI/UXデザインツールの先駆者的存在です。Macユーザー向けに最適化されており、軽量で高速な動作が特徴です。
長い歴史を持つため、豊富なプラグインエコシステムが構築されており、サードパーティ製の拡張機能を使って機能を大幅に拡張できます。また、Sketch Cloudというクラウドサービスを通じて、デザインの共有やフィードバック収集も可能です。
ベクターベースのデザインツールとして、アイコン作成やUIコンポーネントの制作に優れており、多くのデザインシステムがSketchで構築されてきました。ただし、Mac専用である点が制約となるため、クロスプラットフォームチームには向いていません。年間サブスクリプション制で、買い切り型ライセンスは廃止されています。
機能面での徹底比較
デザインツールを選ぶ際、最も重要なのが機能面の比較です。このセクションでは、Figma、Adobe XD、Sketchのデザイン機能、プロトタイピング機能、コンポーネント管理機能を詳しく比較し、それぞれの強みと弱みを明らかにします。
– [デザイン機能の比較](#デザイン機能の比較) – [プロトタイピング・インタラクション機能の比較](#プロトタイピングインタラクション機能の比較) – [コンポーネント・デザインシステム管理の比較](#コンポーネントデザインシステム管理の比較)
デザイン機能の比較
基本的なベクター編集機能については、3つのツールともほぼ同等の能力を持っています。図形の作成、パスの編集、ブーリアン演算など、UI制作に必要な機能は全て揃っています。ただし、細かな使い勝手や特徴的な機能には違いがあります。
Figmaは、Auto Layoutという自動レイアウト機能が非常に強力で、レスポンシブデザインやさまざまな画面サイズへの対応が容易です。また、Variantsという機能でコンポーネントの状態管理が直感的に行えます。スタイル管理もテキストスタイル、カラースタイル、エフェクトスタイルを一元管理でき、デザインシステムの構築に適しています。
Adobe XDは、リピートグリッド機能が秀逸で、リストやグリッドレイアウトを素早く作成できます。また、3Dトランスフォーム機能やレスポンシブリサイズなど、独自の便利機能も備えています。Adobe FontsやAdobe Stockとの連携により、豊富なフォントやアセットにアクセスできる点も魅力です。
Sketchは、シンボル機能とオーバーライドによるコンポーネント管理が成熟しており、複雑なデザインシステムの構築も可能です。また、プラグインを活用することで、データ自動入力やアイコン管理など、ワークフローを大幅に効率化できます。特にアイコンデザインやベクター作業では、細かい調整がしやすいと評価されています。
プロトタイピング・インタラクション機能の比較
プロトタイピング機能は、デザインの動作を確認し、ユーザーテストを実施する上で欠かせません。3つのツールはそれぞれ異なるアプローチでプロトタイピングをサポートしています。
Figmaのプロトタイピングは、画面間の遷移、オーバーレイ表示、スクロール動作など、基本的なインタラクションを直感的に設定できます。Smart Animateという機能を使えば、同じ要素が異なるフレーム間で自動的にアニメーションします。また、プロトタイプをブラウザで共有できるため、関係者が簡単にレビューできます。
Adobe XDは、プロトタイピング機能が特に充実しています。オートアニメーション機能により、デザイン要素の位置、サイズ、透明度などの変化を自動的にアニメーション化します。さらに、音声プロトタイプ機能を使えば、音声コマンドによるインタラクションをシミュレートでき、スマートスピーカーアプリなどのデザインに最適です。動作も非常に軽快で、複雑なプロトタイプでもスムーズに再生されます。
Sketchのプロトタイピング機能は、やや限定的ですが、基本的な画面遷移とホットスポットの設定は可能です。より高度なプロトタイピングには、InVisionやPrincipleなどの外部ツールと連携することが一般的です。ただし、プラグインを使えば機能を拡張できるため、カスタマイズの自由度は高いと言えます。
コンポーネント・デザインシステム管理の比較
大規模なプロジェクトやチーム作業では、再利用可能なコンポーネントとデザインシステムの管理が重要になります。この点でも3つのツールには違いがあります。
Figmaは、コンポーネント機能とVariantsが非常に強力で、ボタンの状態(通常、ホバー、押下、無効)やサイズ(S、M、L)などを一つのコンポーネントセット内で管理できます。チームライブラリ機能により、複数のプロジェクト間でコンポーネントを共有し、一元管理できる点も優れています。また、変更が自動的に全てのインスタンスに反映されるため、デザインシステムの保守が容易です。
Adobe XDは、コンポーネント(XDではシンボルと呼びます)とステート機能により、インタラクティブな要素の複数の状態を管理できます。クラウドドキュメントを通じてチームでコンポーネントライブラリを共有でき、デザインスペックと合わせて開発者に引き継げます。ただし、Figmaと比較するとデザインシステム管理の機能はやや限定的です。
Sketchは、シンボル機能が非常に成熟しており、ネストされたシンボルやオーバーライドを使った複雑なコンポーネント構造を構築できます。ライブラリ機能により、別ファイルとして管理されたシンボルを複数のドキュメントで共有できます。長年の使用実績から、多くの大規模デザインシステムがSketchで構築されており、そのノウハウも豊富に蓄積されています。
コラボレーション・共有機能の比較
現代のデザインワークでは、チームメンバーやステークホルダーとの効果的なコラボレーションが不可欠です。このセクションでは、3つのツールのコラボレーション機能と開発者への引き継ぎ機能を比較します。
– [リアルタイム共同編集・コメント機能](#リアルタイム共同編集コメント機能) – [開発者との連携・ハンドオフ機能](#開発者との連携ハンドオフ機能)
リアルタイム共同編集・コメント機能
チーム作業におけるコラボレーション機能では、Figmaが圧倒的に優れていることが特徴です。複数のデザイナーが同じファイルを同時に編集でき、お互いの作業がリアルタイムで表示されます。カーソル位置も表示されるため、誰がどこを編集しているか一目で分かります。コメント機能も充実しており、デザインの特定箇所に対してスレッド形式でフィードバックを残せます。
Adobe XDもコメント機能とクラウドドキュメント共有に対応していますが、リアルタイムの同時編集はできません。共有リンクを作成してレビューを依頼し、関係者がコメントを残すという形式です。共同編集プラグインを使えばある程度の協働作業は可能ですが、Figmaほどシームレスではありません。
Sketchは、Sketch Cloudを通じてデザインを共有し、コメントを受け取ることができます。また、Abstract、Plant、Kactusなどのバージョン管理ツールと連携することで、Gitのようなブランチとマージのワークフローを実現できます。ただし、リアルタイムコラボレーションには対応していないため、チーム作業ではファイルの競合に注意が必要です。
開発者との連携・ハンドオフ機能
デザインから開発へのスムーズな引き継ぎは、プロジェクトの効率を大きく左右します。3つのツールともに、開発者向けの機能を備えています。
Figmaは、開発者モードを提供しており、開発者はコードなしでデザイン仕様を確認できます。CSS、iOS(Swift/SwiftUI)、Android(Kotlin/Jetpack Compose)のコードスニペットを自動生成し、要素のサイズ、間隔、カラーコードなどを簡単にコピーできます。また、プラグインを使えば、React、Vue、Flutter向けのコード出力も可能です。
Adobe XDは、デザインスペック機能により、開発者がデザインの詳細情報(サイズ、カラー、フォント、アセット)を確認できます。また、Adobe XD for VSCodeというプラグインを使えば、Visual Studio Code内で直接XDのデザインを参照しながらコーディングできます。CSS、iOS、Android向けのコードスニペットも生成されます。
Sketchは、Sketch Cloudやサードパーティツール(Zeplin、InVision Inspect、Avocode)と連携することで、開発者へのハンドオフを実現します。これらのツールを使えば、デザイン仕様の自動生成、アセットのエクスポート、コードスニペットの提供が可能です。追加ツールのコストはかかりますが、柔軟性は高いと言えます。
料金プラン・コストパフォーマンスの比較
ツール選びにおいて、料金は重要な判断基準の一つです。このセクションでは、3つのツールの無料プラン、有料プランの詳細、そしてコストパフォーマンスを比較します。
– [無料プラン・トライアルの比較](#無料プラントライアルの比較) – [有料プランの料金体系](#有料プランの料金体系) – [コストパフォーマンス分析](#コストパフォーマンス分析)
無料プラン・トライアルの比較
Figmaは、無料プランが非常に充実しています。無制限のデザインファイル、3つまでのプロジェクト、無制限のプラグインとテンプレート、そして最大2名の編集者で利用できます。個人制作や小規模プロジェクトなら、無料プランだけで十分実用的です。
Adobe XDも無料のスタータープランを提供しており、アクティブな共有ドキュメント1つ、2つまでのフォント、2GBのクラウドストレージが利用できます。ただし、複数プロジェクトを同時進行する場合は制限が厳しいと感じるかもしれません。Adobe Creative Cloudの7日間無料トライアルも利用できます。
Sketchは、30日間の無料トライアルを提供していますが、完全な無料プランはありません。ただし、Sketch Viewerという無料アプリでSketchファイルを開いて閲覧することは可能です。トライアル期間終了後は、有料プランへの移行が必要になります。
有料プランの料金体系
Figmaの有料プランは、Professionalプランが月額15ドル(年間契約の場合は月額12ドル)で、無制限のプロジェクト、バージョン履歴、高度なプロトタイピング機能が利用できます。チーム向けのOrganizationプランは月額45ドルで、デザインシステム、高度な権限管理、ブランチ機能などが追加されます。
Adobe XDは、単体プランが月額1,298円(年間契約)で、100GBのクラウドストレージ、無制限の共有ドキュメント、共同編集機能が利用できます。Adobe Creative Cloudコンプリートプランなら月額6,480円で、Photoshop、Illustrator、After Effectsなど全てのAdobe製品が使えるため、Adobeユーザーにはこちらがお得です。
Sketchは、標準プランが年額99ドル(約14,000円)で、Mac版アプリのフルアクセス、Sketch Cloudでの共有、1年間のアップデート権が含まれます。ビジネスプランは年額20ドル/人で、チーム管理機能とより多くのWorkspace容量が提供されます。
コストパフォーマンス分析
コストパフォーマンスを総合的に評価すると、Figmaが最も優れています。無料プランでも実用的で、有料プランの機能も充実しており、チームでの利用にも適しています。特にクラウドベースであるため、追加のストレージやバージョン管理ツールのコストがかからない点も魅力です。
Adobe XDは、既にAdobe Creative Cloudを契約している場合は追加コストなしで使えるため、非常にコストパフォーマンスが高くなります。単体で契約する場合でも、比較的リーズナブルな価格設定です。
Sketchは、Mac専用という制約があるものの、年間コストは3つの中で最も安価です。ただし、Sketch Cloud Workspaceやサードパーティの連携ツール(Zeplinなど)を使う場合、追加コストが発生する可能性があります。長期的には、総コストがFigmaより高くなるケースもあります。
学習のしやすさ・サポート体制の比較
初心者がツールを選ぶ際、学習のしやすさは非常に重要です。このセクションでは、各ツールの学習難易度、リソースの充実度、コミュニティのサポート状況を比較します。
– [初心者にとっての学習難易度](#初心者にとっての学習難易度) – [学習リソース・コミュニティ](#学習リソースコミュニティ)
初心者にとっての学習難易度
Figmaは、初心者にとって最も学習しやすいツールと言えます。UIがシンプルで直感的に操作でき、基本機能から順番に学べる構造になっています。また、ブラウザで動作するため、インストール不要ですぐに始められる手軽さも大きなメリットです。Auto Layoutなど高度な機能もありますが、段階的に習得できます。
Adobe XDも、Adobe製品の中では比較的習得しやすいツールです。PhotoshopやIllustratorを使ったことがある人なら、似た操作感ですぐに慣れるでしょう。リピートグリッドやオートアニメーションなど、便利な機能も直感的に使えます。ただし、Adobeエコシステム全体の知識が必要になる場面もあります。
Sketchは、Macのネイティブアプリらしい洗練されたUIで、Macユーザーにとっては使いやすいツールです。ただし、シンボルのネスト構造や複雑なオーバーライドなど、中級以上の機能を使いこなすには時間がかかります。初心者から中級者へのステップアップに学習曲線があると言えます。
学習リソース・コミュニティ
Figmaは、公式チュートリアルが非常に充実しており、動画レッスンやインタラクティブなガイドが無料で提供されています。YouTubeやUdemyにも多数の日本語チュートリアルがあり、学習リソースには困りません。Figma Communityでは、無料のテンプレートやプラグインが共有されており、実例から学ぶことも可能です。また、世界的にユーザー数が多いため、疑問点を検索すればほぼ確実に解決策が見つかります。
Adobe XDは、Adobe公式のチュートリアルやAdobe Creative Cloudのラーニングリソースが充実しています。また、日本語対応も手厚く、日本のデザインコミュニティも活発です。Behanceと連携して作品を公開・共有できるため、他のデザイナーの作品から学ぶ機会も豊富です。
Sketchも長い歴史があるため、ブログ記事、チュートリアル、書籍などのリソースが豊富に蓄積されています。ただし、最近はFigmaに移行するユーザーが増えているため、最新の情報は英語のリソースが中心です。日本語の学習リソースは、Figmaと比較するとやや少なめです。Sketch Meetupなどのコミュニティイベントも開催されていますが、規模はFigmaに及びません。
UI/UXデザイナーの学習リソースについては、【関連記事】:UI/UXデザイナーの独学完全ガイド|未経験から転職成功した5つの勉強法でも詳しく紹介しています。
シーン別おすすめツールの選び方
ここまでの比較を踏まえ、あなたの状況に最適なツールを選ぶための実践的なガイドを提供します。用途や環境に応じて最適な選択が変わるため、自分の状況に最も近いシーンを参考にしてください。
– [初心者・これから学ぶ人におすすめのツール](#初心者これから学ぶ人におすすめのツール) – [チーム作業・協働プロジェクトにおすすめのツール](#チーム作業協働プロジェクトにおすすめのツール) – [個人制作・フリーランスにおすすめのツール](#個人制作フリーランスにおすすめのツール) – [企業・大規模プロジェクトにおすすめのツール](#企業大規模プロジェクトにおすすめのツール)
初心者・これから学ぶ人におすすめのツール
初心者には、Figmaを最もおすすめします。無料プランで十分な機能が使え、学習リソースが豊富で、困ったときの情報も見つけやすいためです。また、ブラウザで動作するため、WindowsでもMacでも同じように使える点も魅力です。まずはFigmaでUI/UXデザインの基礎を学び、必要に応じて他のツールに手を広げるのが効率的です。
チーム作業・協働プロジェクトにおすすめのツール
チームでの作業には、Figmaが圧倒的に適しています。リアルタイムコラボレーション機能により、複数のデザイナーが同時に作業でき、プロジェクトマネージャーや開発者もブラウザから直接デザインを確認してコメントできます。バージョン履歴も自動保存されるため、ファイル管理の煩わしさから解放されます。
個人制作・フリーランスにおすすめのツール
個人制作やフリーランスの場合、予算と使用するOSによって最適な選択が変わります。無料で始めたいならFigma、Adobe製品を既に使っているならAdobe XD、Macユーザーで長期的に使い続けるならSketchが候補となります。特にクライアントワークでは、クライアントが使用しているツールに合わせることも検討してください。UI/UXデザイナーの仕事内容についても、【関連記事】:UI/UXデザイナーの仕事内容を徹底解説|1日の業務フローとやりがいを参考にしてみてください。
企業・大規模プロジェクトにおすすめのツール
企業や大規模プロジェクトでは、Figmaの有料プラン(OrganizationまたはEnterprise)が最適です。デザインシステムの一元管理、ブランチ機能、高度な権限管理、SSO(シングルサインオン)など、エンタープライズ向け機能が充実しています。また、SketchからFigmaへの移行ツールも提供されているため、既存のSketchアセットを活用しながら移行できます。
その他の注目デザインツール
Figma、Adobe XD、Sketch以外にも、注目すべきUI/UXデザインツールが存在します。2025年の最新トレンドを含め、代替ツールも紹介します。
InVisionは、プロトタイピングとコラボレーションに特化したツールで、Freehandという無限キャンバスでのブレインストーミング機能が特徴です。Framerは、コードとデザインの境界をなくすツールで、React ComponentsをベースにしたインタラクティブなデザインとWebサイト公開が可能です。特に開発者寄りのデザイナーに人気があります。
Penpotは、オープンソースのデザインツールで、完全無料で使えます。Figmaに似た機能を持ちながら、自分のサーバーにホストできるため、データプライバシーを重視する企業に適しています。また、2024年から注目されているのがMiroやFigjamなどのホワイトボードツールで、UXリサーチやワークショップでの活用が広がっています。
これらのツールは、特定のニーズに対応するための選択肢として検討する価値があります。ただし、主要3ツールと比較すると、コミュニティやエコシステムの規模は小さいため、情報収集や学習には若干の努力が必要です。ポートフォリオ作成やスキル向上については、【関連記事】:UI/UXデザイナーのポートフォリオ作成完全ガイド|プロセス重視で採用率UPをご参照ください。
まとめ:自分に合ったUI/UXデザインツールを選ぼう
この記事では、Figma、Adobe XD、Sketchという3大UI/UXデザインツールを多角的に比較しました。それぞれに優れた点があり、「絶対的に最高のツール」は存在しません。重要なのは、あなたの目的、環境、予算に最適なツールを選ぶことです。
初心者やチーム作業を重視するなら、Figmaが最も適しています。無料で始められ、学習リソースが豊富で、コラボレーション機能が優れているためです。Adobe製品をすでに使っているなら、Adobe XDが最もコストパフォーマンスが高く、シームレスな連携も魅力です。Macユーザーで、長年のエコシステムと成熟した機能を求めるなら、Sketchも依然として強力な選択肢です。
最初の一歩として、まずはFigmaの無料プランから始めてみることをおすすめします。実際に手を動かしてみることで、ツールの良し悪しを体感でき、自分に合ったツールが見えてきます。どのツールを選んでも、UI/UXデザインの基本的な考え方は共通しているため、学んだスキルは無駄になりません。
あなたに最適なツールを見つけて、素晴らしいデザインを生み出してください。
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