介護職やりがい13選｜感謝の言葉と社会貢献の魅力を解説

公開日: 2025年11月25日

著者: MeTimeキャリア編集部

介護職は「大変そう」というイメージを持たれがちですが、実際に働く介護職員の約48%が仕事に満足していると答えています。利用者からの感謝、人の成長を支える喜び、社会貢献の実感など、介護職ならではのやりがいが存在します。この記事では、現場で働く介護職員が実感している13のやりがいを紹介します。

介護職のやりがいを感じる瞬間トップ13

介護職のやりがいは、利用者との信頼関係、成長を支える喜び、チーム全体での充実感など、人と人との関わりの中で生まれます。

利用者からの感謝の言葉によるやりがい
利用者の成長・改善を支援するやりがい
社会貢献を実感できるやりがい
チームワークで働けるやりがい
スキルアップ・キャリア成長のやりがい
柔軸な働き方ができるやりがい
人生経験が活かせるやりがい
現役介護職員の「やりがい」体験談

利用者からの感謝の言葉によるやりがい

介護職の最大のやりがいは、利用者から直接感謝の言葉をいただける瞬間です。「ありがとう」という言葉は、どんなに疲れていても次の日への活力になります。認知症の利用者が名前を覚えてくれたとき、普段は無口な利用者が感謝してくれたとき——こうした喜びが、長く介護の仕事を続ける原動力となります。介護職の【関連記事】仕事内容を見ると、利用者との関係構築がいかに重要であるかが理解できます。

信頼関係を築けた瞬間

最初は警戒していた利用者が、日々のケアを通じて心を開いてくれます。「あなたになら介助してもらってもいい」と言われたとき、信頼関係が確かに築けたことを実感できます。利用者が人生の思い出を語ってくれるようになる——こうした関係性の中で、人生の伴走者として認められた実感を得られます。

利用者の成長・改善を支援するやりがい

利用者の身体機能や生活能力が向上していく過程に寄り添えることは、介護職ならではのやりがいです。脳卒中後のリハビリで、車椅子生活だった利用者が歩行器を使って歩けるようになった。手の麻痺があった方が自分でスプーンを持って食事できるようになった。こうした瞬間、利用者と一緒に涙を流して喜ぶ——これが介護職の醍醐味です。リハビリの効果を実感し、利用者の人生の質が向上していく過程を見守ることは、言葉では表現できない深い喜びをもたらします。

社会貢献を実感できるやりがい

日本は65歳以上の高齢者が総人口の約29%を占める超高齢社会です。介護職は「自分の仕事が社会の役に立っている」という実感を得られる仕事です。また、利用者本人だけでなく、ご家族も支えています。「デイサービスに通うようになってから、母が明るくなった」といったご家族からの感謝の言葉は、介護職の社会的価値を実感させてくれます。少子高齢化が進む中で、介護職は社会インフラを支える不可欠な存在となっており、その貢献度は非常に高いのです。確かに【関連記事】介護職がきつい理由で説明しているように、身体的・心理的な負担は存在しますが、それでもやりがいを感じて続けている職員が多いのは、この社会貢献の実感があるからこそなのです。

チームワークで働けるやりがい

介護職は、看護師、理学療法士、ケアマネジャーなど、様々な専門職と連携して働きます。チーム全体で利用者を支える中で、協力の達成感を味わえます。また、介護現場では、同僚と助け合う文化が根付いており、困ったときに支え合える職場環境が介護職を長く続けられる理由の一つです。職員同士の信頼関係が厚い現場では、精神的な支えにもなり、やりがいを感じながら仕事を続けられるようになります。

スキルアップ・キャリア成長のやりがい

介護職のキャリアパスは明確です。初任者研修、実務者研修、介護福祉士へとステップアップできます。資格を取得するたびに、できる仕事の幅が広がり、給与も向上します。認知症ケアやリハビリ介護など、特定の分野で専門性を深めることもできます。このように段階的にスキルアップしていく過程自体が、仕事のモチベーション維持につながるのです。介護職は、自分の努力が直接的に評価される職業の一つです。【関連記事】キャリアアップ｜ケアマネ・施設長への道で詳しく解説しているように、施設長やケアマネージャーなど、さらに上位のポジションを目指すことも可能です。

柔軸な働き方ができるやりがい

介護職は、勤務形態の選択肢が豊富です。シフト制により希望休を取ったり、平日休みを活用したりできるなど、時間の自由度があります。パートタイムや時短勤務など、子育て中の方でも働きやすい職場が多くあります。ライフステージに応じて働き方を調整できることは、長く介護職を続けるための重要な要素となります。

人生経験が活かせるやりがい

介護職は、年齢や経歴に関わらず、人生経験が仕事に活きる職業です。40代、50代、60代から始める方も多く、年齢は関係ありません。人生経験を積んだ分、利用者の気持ちに寄り添ったケアができるため、年齢を重ねることがむしろ強みになります。むしろ、人生の先輩として利用者に安心感や信頼感を与えることができるのは、年配の介護職員ならではの価値であるといえるでしょう。

現役介護職員の「やりがい」体験談

実際に介護の現場で働く職員は、どのような瞬間にやりがいを感じているのでしょうか。2名の介護職員の生の声を紹介します。

特別養護老人ホーム勤務のAさん
デイサービス勤務のBさん

特別養護老人ホーム勤務のAさん

「最もやりがいを感じるのは、利用者の笑顔です。認知症で家族の顔も分からなくなっていた利用者が、童謡を一緒に口ずさんでくれたときは涙が出るほど嬉しかったです。『ありがとう』の一言で全て報われる仕事です」

Aさんの体験談は、介護職の本質的なやりがいを象徴しています。認知症が進んだ利用者であっても、感情の部分では響き合えることを示しており、これは介護職の大きな魅力です。

デイサービス勤務のBさん

「未経験から介護職に転職しました。利用者から『あなたと話すと元気が出る』と言われたときは、この仕事を選んで良かったと思いました。日勤のみで家庭との両立もしやすい環境です」

Bさんのケースは、介護職のキャリア転換の可能性を示しています。未経験からでも利用者の役に立つことができ、かつワークライフバランスを取りやすいという点は、多くの転職希望者にとって大きな励みになるでしょう。介護職は、【関連記事】介護職の未経験転職｜40代・50代からでも成功する完全ガイドで詳しく解説しているように、キャリア転換の良い選択肢となっています。

まとめ: 介護職のやりがいと魅力

介護職のやりがいは、利用者からの感謝、成長を支える喜び、社会貢献の実感、チームワーク、キャリア成長、柔軟な働き方、人生経験の活用など、多岐にわたります。

人と人との深い関わりの中で得られる感動や充実感は、他の職業では味わえない介護職ならではの魅力です。介護職は確かに大変な仕事ですが、その分のやりがいと喜びがあり、多くの職員が長く続けている理由もここにあります。これから介護職を目指す方は、ぜひこれらのやりがいを実感しながら、自分らしいキャリアを築いてください。