トラックドライバーの1日のスケジュールを完全公開|ルート配送と長距離の違い

「トラックドライバーって1日どんなスケジュールで働いているの?」そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。トラックドライバーの仕事は配送タイプによって働き方が大きく異なり、1日のスケジュールもまったく違います。
この記事では、ルート配送ドライバーと長距離配送ドライバーの1日の流れを時間帯別に詳しく紹介します。出勤から帰社までの具体的な業務内容、休憩時間の取り方、労働時間に関する法律のルールまで、未経験者が知りたい情報を完全網羅しました。
トラックドライバーへの転職を考えている方は、自分に合った働き方を見極める判断材料として、ぜひ最後までお読みください。
トラックドライバーの1日|配送タイプによる違い
トラックドライバーの1日のスケジュールは、「ルート配送」と「長距離配送」という配送タイプによって大きく異なります。それぞれの特徴を理解することで、自分に合った働き方を選ぶことができます。
– [ルート配送ドライバーの特徴](#ルート配送ドライバーの特徴) – [長距離配送ドライバーの特徴](#長距離配送ドライバーの特徴)
ルート配送は決まったエリア内で複数の配送先を回る働き方で、長距離配送は数百キロ以上離れた都市間を往復する働き方です。勤務時間、拘束時間、帰宅の可否など、ライフスタイルに直結する要素が大きく変わってきます。
ルート配送ドライバーの特徴
ルート配送ドライバーは、毎日同じエリア内で複数の配送先を巡回します。勤務時間は朝6時〜19時頃が一般的で、拘束時間は12〜14時間程度です。
配送エリアは片道50km以内の地域が中心で、決まったルートを効率的に回ります。基本的に日帰り勤務のため、毎日自宅に帰ることができ、家族との時間を確保しやすいのが特徴です。コンビニ配送、宅配便、食品配送などがルート配送の代表例です。
長距離配送ドライバーの特徴
長距離配送ドライバーは、都市間や地域間をまたぐ長距離輸送を担当します。勤務時間は早朝5時頃から始まり、2日間で完結するケースが多く、拘束時間は2日で28〜32時間程度になります。
配送エリアは片道200〜500km以上で、高速道路を使った長時間運転が中心です。1泊2日や2泊3日の運行が一般的で、トラックステーションやサービスエリアで仮眠を取りながら働きます。大型トラックやトレーラーでの輸送が多く、給料は高めですが、家を空ける時間が長いのが特徴です。
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ルート配送ドライバーの1日の流れ|時間帯別スケジュール
ルート配送ドライバーの1日は、早朝から夕方まで規則正しいスケジュールで進みます。ここでは、典型的な1日の流れを時間帯別に紹介します。
– [早朝(6:00-8:00)|出勤・点呼・積み込み](#600-800-出勤点呼積み込み) – [午前(8:00-12:00)|配送業務開始](#800-1200-配送業務開始) – [昼(12:00-13:00)|休憩時間](#1200-1300-休憩時間) – [午後(13:00-17:00)|午後の配送業務](#1300-1700-午後の配送業務) – [夕方(17:00-19:00)|帰社・日報作成](#1700-1900-帰社日報作成)
早朝(6:00-8:00)|出勤・点呼・積み込み
朝6時頃に出勤し、まずはアルコールチェックと点呼を受けます。これは法律で義務付けられており、運行管理者が健康状態や酒気帯びの有無を確認します。
点呼後は車両の日常点検を実施します。タイヤの空気圧、エンジンオイル、ライト、ウィンカーなどをチェックし、異常がないことを確認してから配送準備に入ります。その後、配送リストに基づいて荷物を積み込み、配送ルートを確認して出発準備を整えます。
午前(8:00-12:00)|配送業務開始
午前8時頃から本格的な配送業務が始まります。最初の配送先へ向かい、荷物の積み下ろしを行います。配送先ではフォークリフトを使う場合もあれば、手積み手下ろしが必要な場合もあります。
各配送先で伝票に受領印をもらい、次の配送先へ移動します。午前中は4〜6件程度の配送先を回るのが一般的です。渋滞や配送先の都合で時間が前後することもあるため、臨機応変な対応が求められます。
昼(12:00-13:00)|休憩時間
昼12時前後に1時間程度の休憩を取ります。休憩場所はコンビニやファミレス、道の駅などを利用するケースが多く、トラック運転手向けの駐車スペースがある場所を選びます。
昼食を取り、トイレ休憩やストレッチで体をほぐします。この休憩時間は労働基準法で保障された権利であり、しっかり休むことで午後の業務に備えます。
午後(13:00-17:00)|午後の配送業務
午後は残りの配送先を回ります。午後は配送だけでなく、集荷業務が加わることもあります。配送先で荷物を届けると同時に、返品や新たな発送物を積み込んで帰社します。
配送件数は午前と合わせて1日10〜15件程度が目安です。顧客対応も重要な業務で、配送時間の調整や荷物の取り扱いについて丁寧にコミュニケーションを取ります。
夕方(17:00-19:00)|帰社・日報作成
夕方17時〜19時頃に会社へ帰社します。帰社後は配送伝票を提出し、運行日報を作成します。日報には走行距離、配送件数、給油量、異常の有無などを記載します。
車両の清掃や翌日の配送準備を行い、最後に点呼を受けて業務終了です。拘束時間は12〜14時間程度になりますが、毎日自宅に帰れるため、家族との時間を大切にできる働き方です。
📕関連記事: – トラックドライバーの仕事内容を徹底解説|1日の流れと業務の実態
長距離配送ドライバーの1日の流れ|2日間のスケジュール例
長距離配送は1日では完結せず、通常2日間のスケジュールで運行します。ここでは、東京から大阪への往復を想定した2日間の典型的なスケジュールを紹介します。
– [1日目 早朝(5:00-8:00)|出発準備](#1日目-早朝500-800-出発準備) – [1日目 午前〜午後(8:00-17:00)|高速道路での移動](#1日目-午前午後800-1700-高速道路での移動) – [1日目 夕方〜夜(17:00-23:00)|目的地到着・仮眠](#1日目-夕方夜1700-2300-目的地到着仮眠) – [2日目(6:00-17:00)|帰路・帰社](#2日目600-1700-帰路帰社)
1日目 早朝(5:00-8:00)|出発準備
早朝5時頃に出勤し、アルコールチェックと点呼を受けます。長距離運行の場合、健康状態の確認が特に重要視されます。
車両点検では、タイヤ、ブレーキ、冷却水、エンジンオイルなど、長距離走行に耐えられる状態かを入念にチェックします。積み込みが完了したら、配送先の情報や高速道路のルート、休憩ポイントを確認し、7時〜8時頃に出発します。
1日目 午前〜午後(8:00-17:00)|高速道路での移動
出発後は高速道路に乗り、目的地に向かって走行します。連続運転は4時間以内と法律で定められているため、2時間に1回程度はサービスエリアやパーキングエリアで休憩を取ります。
休憩では、トイレ休憩、軽食、ストレッチを行い、疲労を蓄積させないよう注意します。運転中は安全運転を最優先にし、速度超過や無理な追い越しは絶対に避けます。午後も同様に運転と休憩を繰り返しながら、目的地へ向かいます。
1日目 夕方〜夜(17:00-23:00)|目的地到着・仮眠
夕方17時〜19時頃に目的地の配送センターに到着し、荷下ろしを行います。フォークリフトや荷役スタッフの協力を得ながら、効率的に作業を進めます。
荷下ろし完了後は、近隣のトラックステーションやサービスエリアの駐車場で仮眠を取ります。法律で定められた8時間以上の休息期間を確保し、翌日の運転に備えます。仮眠場所にはシャワー設備や食堂があることも多く、体を休めることができます。
2日目(6:00-17:00)|帰路・帰社
翌朝6時頃に起床し、朝食を取って帰路の準備をします。帰りの荷物がある場合は積み込みを行い、空車の場合はそのまま帰社ルートに入ります。
帰路も往路と同様に、2時間ごとに休憩を取りながら安全運転で進みます。午後15時〜17時頃に会社に到着し、運行日報を作成して点呼を受けます。2日間の拘束時間は合計28〜32時間程度になり、帰宅後はしっかり休息を取ります。
トラックドライバーの労働時間|法律で定められたルール
トラックドライバーの労働時間は、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)によって厳格に管理されています。この法律は、ドライバーの健康と安全を守るために設けられた重要なルールです。
– [拘束時間と休息時間の定義](#拘束時間と休息時間の定義) – [1日の拘束時間の上限](#1日の拘束時間の上限) – [休息期間の確保義務](#休息期間の確保義務) – [運転時間の制限](#運転時間の制限)
改善基準告示では、拘束時間、休息時間、運転時間に明確な上限が定められており、会社はこれを遵守する義務があります。ここでは、トラックドライバーが知っておくべき法定ルールを詳しく解説します。
拘束時間と休息時間の定義
拘束時間とは、出勤してから退勤するまでの全時間を指し、労働時間と休憩時間を合わせたものです。例えば、朝6時に出勤して夜19時に退勤する場合、拘束時間は13時間になります。
休息時間とは、勤務終了後から次の勤務開始までの完全に自由な時間を指します。この時間は仕事から完全に解放され、睡眠や私生活に充てることができます。法律では、継続して8時間以上の休息期間を与えることが義務付けられています。
1日の拘束時間の上限
1日の拘束時間は、原則として13時間以内と定められています。ただし、業務の都合により延長する場合でも、最大16時間までが限度です。
この16時間を超える拘束は、週に2回までしか認められていません。また、15時間を超える拘束は週3回以内に制限されており、長時間労働を防ぐ仕組みが整備されています。
休息期間の確保義務
勤務終了後は、継続して8時間以上の休息期間を与えることが義務付けられています。この休息期間は、次の勤務に備えて十分な睡眠と休養を取るために必要な時間です。
休息期間は分割して取ることも可能ですが、その場合は1回あたり4時間以上、合計10時間以上の休息が必要になります。長距離運行の場合、トラックステーションやホテルで宿泊し、しっかりと休息を確保します。
運転時間の制限
運転時間は、2日間を平均して1日あたり9時間以内に収める必要があります。例えば、1日目に10時間運転した場合、2日目は8時間以内に抑えなければなりません。
また、連続運転時間は4時間以内と定められており、4時間運転したら30分以上の休憩を取る必要があります。この休憩は、10分以上の小休憩を複数回取る形でも構いません。長距離運行では、この運転時間制限を厳守することが事故防止につながります。
トラックドライバーの休憩時間|実際の取り方
トラックドライバーにとって、休憩時間は安全運転と健康維持に欠かせない重要な時間です。ここでは、実際の休憩の取り方や休憩場所、休憩時間の過ごし方について詳しく解説します。
– [休憩を取る場所](#休憩を取る場所) – [休憩時間の過ごし方](#休憩時間の過ごし方) – [休憩取得の重要性](#休憩取得の重要性)
休憩を取る場所
トラックドライバーが休憩を取る場所は、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアが最も一般的です。大型車専用の駐車スペースがあり、トイレや食事施設も充実しています。
一般道では道の駅が人気の休憩スポットです。無料で利用でき、地元の特産品を販売する直売所や食堂があります。長距離運行の場合は、トラックステーションを利用することもあります。トラックステーションには、シャワー設備、仮眠室、コインランドリーなどが完備されており、長時間の休息に適しています。
休憩時間の過ごし方
休憩時間の過ごし方は、仮眠、食事、ストレッチが基本です。連続運転の後は、15〜30分程度の仮眠を取ることで、眠気を解消し集中力を回復できます。
食事は、コンビニやサービスエリアの食堂を利用します。栄養バランスを考えた食事を心がけることが大切です。また、長時間の運転で凝り固まった体をほぐすため、軽いストレッチや散歩を行うドライバーも多くいます。スマホで情報収集や家族との連絡を取るのも、リフレッシュに役立ちます。
休憩取得の重要性
休憩を適切に取ることは、安全運転のために絶対に欠かせません。疲労が蓄積した状態での運転は、判断力の低下や居眠り運転のリスクを高め、重大事故につながる可能性があります。
健康管理の面でも、休憩は重要です。長時間座りっぱなしでいると、エコノミークラス症候群や腰痛のリスクが高まります。定期的に休憩を取り、体を動かすことで、これらの健康リスクを軽減できます。「忙しいから休憩を削る」という考えは、結果的に事故や健康被害を招くため、絶対に避けるべきです。
📕関連記事: – トラックドライバーの健康管理術|睡眠・食事・運動で体調を維持する方法 – トラックドライバーの事故を防ぐ安全運転術|原因分析と企業の安全教育
トラックドライバーの実際の拘束時間|配送タイプ別
法律で定められた拘束時間の上限は理解できましたが、実際の現場ではどの程度の拘束時間になるのでしょうか。ここでは、ルート配送と長距離配送それぞれの実態を紹介します。
– [ルート配送の拘束時間](#ルート配送の拘束時間) – [長距離配送の拘束時間](#長距離配送の拘束時間)
ルート配送の拘束時間
ルート配送の平均的な拘束時間は、12〜14時間程度です。朝6時出勤で夜18時〜20時に退勤するパターンが一般的です。
残業は配送件数や交通状況によって変動しますが、月20〜40時間程度の会社が多いようです。繁忙期(年末年始、お中元・お歳暮シーズン)は拘束時間が長くなる傾向がありますが、法定上限の16時間を超えないよう管理されています。ホワイトな運送会社では、デジタコ(デジタルタコグラフ)で労働時間を厳格に管理し、法令遵守を徹底しています。
長距離配送の拘束時間
長距離配送の場合、2日間の合計拘束時間は28〜32時間程度になります。1日目が16〜18時間、2日目が12〜14時間というパターンが典型的です。
1日あたりに換算すると14〜16時間程度の拘束になりますが、間に8時間以上の休息期間が確保されているため、法律の範囲内で運行されています。ただし、運送会社によっては、無理なスケジュールを組むブラック企業も存在します。転職時には、運行計画や休息時間の確保体制をしっかり確認することが重要です。
📕関連記事: – トラックドライバーの求人の探し方|未経験歓迎企業を見極める5つのポイント – トラックドライバーがきついと言われる理由|現役が語る実態と乗り越え方
まとめ|トラックドライバーの1日を理解して転職判断を
トラックドライバーの1日のスケジュールは、ルート配送と長距離配送で大きく異なります。ルート配送は毎日自宅に帰れる規則正しい生活が送れる一方、長距離配送は高収入ですが家を空ける時間が長くなります。
どちらの働き方も、改善基準告示という法律によって労働時間が厳格に管理されており、拘束時間、休息時間、運転時間には明確な上限があります。休憩時間を適切に取ることは、安全運転と健康維持のために欠かせません。
トラックドライバーへの転職を考えている方は、自分のライフスタイルや家族との時間をどう確保したいかを考え、自分に合った配送タイプを選びましょう。ホワイトな運送会社を選べば、法律を守った働きやすい環境で長く活躍できます。この記事で紹介したスケジュールを参考に、ぜひ転職への一歩を踏み出してください。
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