二種免許の取得方法を完全ガイド|費用・期間・合格率を徹底解説

タクシードライバーとして働くために必ず必要な「二種免許」。「取得が難しそう」「費用が高そう」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。しかし実際には、教習所を利用すれば最短10日で取得でき、多くのタクシー会社が費用を全額負担してくれます。この記事では、二種免許の取得条件から費用、期間、試験内容、合格のコツまで、現役タクシードライバーが実体験をもとに徹底解説します。
二種免許とは?一種免許との違い
二種免許(正式名称:普通自動車第二種免許)は、お客様を乗せて運送する「旅客運送」を仕事として行うために必要な運転免許です。一般的な普通自動車免許(一種免許)では、友人や家族を無償で乗せることはできますが、お金をいただいて人を運ぶことは法律で禁止されています。タクシーやハイヤー、運転代行などの仕事に就くには、必ず二種免許の取得が求められます。
二種免許が必要な職業
二種免許が必要な職業は、主に以下の3つです。
– タクシー運転手:最も一般的な二種免許保有者の職業で、個人のお客様を目的地まで有償で運送します – ハイヤー運転手:企業や富裕層向けに予約制で高級車による送迎サービスを提供します – 運転代行:飲酒後などで運転できない方の代わりに、お客様の車を運転して目的地まで送ります
これらの仕事に共通するのは「お客様の安全を預かる」という重大な責任です。そのため、一種免許よりも厳しい基準が設けられており、より高度な運転技術と安全意識が求められます。
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一種免許との主な違い
一種免許と二種免許の主な違いは、以下の4点です。
1. 旅客運送の可否 一種免許では友人や家族を無償で乗せることはできますが、営業行為として有償で人を運ぶことは違法です。二種免許を持つことで、初めて旅客運送を仕事として行うことが認められます。
2. 取得条件の違い 一種免許は18歳以上から取得可能ですが、二種免許は満21歳以上かつ一種免許取得後3年以上の経過が必要です。これは、十分な運転経験を積んだ上で、より高度な運転技術を習得することが求められるためです。
3. 試験内容の違い 二種免許の技能試験には、一種免許にはない「鋭角コース」という特有の課題があります。また、学科試験も旅客運送に関する問題が追加され、95問中90問以上の正解が必要(一種は90問中90問以上)と、より高い合格基準が設定されています。
4. 深視力検査の実施 二種免許では、奥行き知覚能力を測る「深視力検査」が必須です。これは乗客の安全を確保するため、距離感を正確に把握できるかを確認する検査で、一種免許では求められません。
二種免許の取得条件
二種免許を取得するには、年齢や免許保有期間、視力や聴力など、いくつかの条件をクリアする必要があります。一種免許よりも厳しい基準が設けられていますが、通常の運転ができている方であれば、ほとんどの条件は問題なく満たせるでしょう。ここでは、具体的な取得条件について詳しく解説します。
年齢と免許保有期間の要件
二種免許の取得には、以下の2つの基本条件を満たす必要があります。
満21歳以上であること 二種免許を取得できるのは、満21歳の誕生日を迎えた方からです。これは、旅客運送という責任の重い仕事に就くために、一定の社会経験と判断力が求められるためです。一種免許が18歳から取得可能なのに対し、3年の差が設けられています。
一種免許取得後3年以上経過していること 普通自動車免許(一種免許)を取得してから、通算で3年以上が経過している必要があります。ただし、この期間には免許停止期間は含まれません。たとえば、免許停止が6ヶ月あった場合、実際には3年6ヶ月の経過が必要になります。これは、十分な運転経験を積んだ上で、プロドライバーとしての技術を学ぶことが重要と考えられているためです。
この条件により、最短でも21歳、かつ18歳で一種免許を取得した方が21歳になったタイミングで受験可能ということになります。
その他の取得条件
年齢と免許保有期間以外にも、以下の身体的条件を満たす必要があります。
視力の要件 両眼で0.8以上、かつ片眼でそれぞれ0.5以上の視力が必要です。眼鏡やコンタクトレンズの使用は認められています。また、一種免許では求められない「深視力検査」に合格する必要があります。深視力検査とは、奥行き知覚能力を測る検査で、3回の検定で平均誤差が2cm以内であることが求められます。
色彩識別能力 信号機の色(赤・青・黄)を正確に識別できることが必要です。色覚異常がある方でも、信号の色が判別できれば問題ありません。実際の検査では、信号機の色を見せられて答える形式で行われます。
聴力の要件 10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえることが条件です。補聴器の使用も認められています。日常会話に支障がなければ、ほとんどの方は問題なくクリアできる基準です。
その他の身体条件 運転に支障をきたすような身体の障害がないこと、また運転操作に必要な身体機能を有していることが求められます。具体的には、ハンドル操作やペダル操作が適切に行えるかが確認されます。
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これらの条件は、教習所の入所時や運転免許試験場での適性検査で確認されます。普段の生活で運転に問題がない方であれば、ほぼすべての条件をクリアできるはずです。
二種免許の取得方法(教習所と一発試験)
二種免許を取得する方法は、大きく分けて「指定自動車教習所での取得」と「運転免許試験場での一発試験」の2つがあります。それぞれにメリット・デメリットがあり、自分の状況に応じて選択することが重要です。ただし、未経験者や運転に自信のない方には、確実性の高い教習所での取得を強くおすすめします。
– [教習所での取得(一般的な方法)](#教習所での取得一般的な方法) – [一発試験(運転免許試験場)](#一発試験運転免許試験場) – [どちらの方法を選ぶべきか](#どちらの方法を選ぶべきか)
教習所での取得(一般的な方法)
指定自動車教習所で二種免許を取得する場合、技能教習21時限と学科教習19時限を受講し、修了検定と卒業検定に合格する必要があります。教習所を卒業すると、運転免許試験場での技能試験が免除され、学科試験のみで免許を取得できます。
教習所のメリット – 高い合格率:教習所卒業者の学科試験合格率は約90%以上で、しっかり教習を受ければほぼ確実に取得できます – 段階的な学習:プロの教官が個人のレベルに合わせて丁寧に指導してくれるため、苦手な部分を克服しながら進められます – 鋭角コースの練習:二種免許特有の難関である鋭角コースを、何度も練習できる環境が整っています – 会社負担の活用:多くのタクシー会社が教習所費用を全額または一部負担してくれるため、実質的な経済負担を抑えられます
教習所のデメリット – 費用が高い:20〜25万円程度の費用がかかりますが、会社負担制度を利用すれば自己負担はゼロまたは大幅に軽減されます – 時間がかかる:最短でも10日、通常は10〜14日程度の期間が必要です
ほとんどの人は、確実性と安心感から教習所を選択しています。特にタクシー会社への就職が決まっている場合、会社が費用を負担してくれるケースが多いため、経済的な不安もありません。
一発試験(運転免許試験場)
運転免許試験場で直接受験する方法で、技能試験と学科試験の両方に合格する必要があります。教習所を経由せずに受験できるため、費用を大幅に抑えられます。
一発試験のメリット – 費用が安い:受験料や免許交付手数料など、合計で3万円程度に抑えられます
一発試験のデメリット – 極めて低い合格率:一発試験の合格率は10%以下と言われており、何度も受験する人が多いです – 練習環境がない:鋭角コースなどの二種免許特有の課題を練習する機会がないため、独学での習得が困難です – 採点基準が厳しい:教習所での検定よりも厳しい基準で採点されるため、わずかなミスでも不合格になります
一発試験は、過去に二種免許を持っていて再取得する方や、運転技術に絶対的な自信がある方向けの方法です。未経験者にはおすすめできません。
どちらの方法を選ぶべきか
未経験者や運転に自信のない方:教習所一択 初めて二種免許を取得する方や、運転経験が浅い方は、迷わず教習所を選びましょう。費用が高く感じるかもしれませんが、タクシー会社への就職を前提とすれば、会社が全額負担してくれるケースがほとんどです。確実に取得できる安心感と、プロから学べる環境は、費用以上の価値があります。
運転のプロや再取得の方:一発試験も選択肢 過去に二種免許を持っていた方や、運送業などで長年プロとして運転してきた方は、一発試験も検討できます。ただし、鋭角コースなどの特有の課題があるため、事前に試験場のコースを下見し、練習場で練習することをおすすめします。
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二種免許の取得費用の内訳
二種免許の取得費用は、教習所を利用する場合と一発試験では大きく異なります。教習所での取得には20〜25万円程度が必要ですが、タクシー会社への就職を前提とすれば、多くの会社が費用を負担してくれます。ここでは、具体的な費用の内訳と、地域による違いを詳しく解説します。
– [教習所での費用(20-25万円)](#教習所での費用20-25万円) – [一発試験の費用(3万円程度)](#一発試験の費用3万円程度) – [地域による費用の違い](#地域による費用の違い)
教習所での費用(20-25万円)
指定自動車教習所で二種免許を取得する場合、入所金から卒業までの総額で20〜25万円程度が必要です。費用の内訳は以下の通りです。
技能教習の費用
技能教習は合計21時限(1時限50分)受講する必要があり、これが費用の大部分を占めます。教習料金は1時限あたり5,000〜7,000円程度で、地域や教習所によって異なります。21時限分では、おおよそ10万5,000円〜14万7,000円になります。
技能教習では、鋭角コースや方向変換、縦列駐車、路上での旅客運送を意識した運転などを学びます。補習が必要な場合は追加料金が発生しますが、真面目に取り組めば追加料金なしで卒業できる方がほとんどです。
学科教習の費用
学科教習は19時限受講する必要があり、費用は教習所によって異なりますが、一般的には技能教習よりも安く設定されています。学科教習では、旅客運送に関する法規や安全運転の知識、お客様への接遇マナーなどを学びます。
多くの教習所では、学科教習の費用は入所金や基本料金に含まれており、別途請求されないケースもあります。
検定料と卒業証明書の費用
教習所での取得には、修了検定と卒業検定の2つの検定に合格する必要があり、それぞれに検定料がかかります。修了検定は約6,000円、卒業検定は約8,000円が相場です。また、卒業証明書の発行手数料として2,000円程度が必要です。
これらを合計すると、検定関連費用は約1万6,000円になります。不合格になった場合は再検定料がかかりますが、しっかり練習すれば一発合格も十分可能です。
一発試験の費用(3万円程度)
運転免許試験場で直接受験する一発試験の場合、費用は大幅に抑えられます。受験手数料は約4,500円、試験車使用料が約2,000円、免許交付手数料が約2,050円で、合計約3万円程度(再受験分を含む)です。
ただし、合格率が10%以下と非常に低いため、何度も受験することになるケースが多く、結果的に時間とコストがかかる可能性があります。また、練習環境がないため、事前に練習場で鋭角コースなどを練習する必要があり、その費用も別途必要です。
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地域による費用の違い
教習所の費用は、地域によって差があります。都市部の教習所は25万円前後が相場ですが、地方の教習所では20万円前後で取得できるケースもあります。
また、合宿免許を利用すれば、短期集中で取得できる上に、宿泊費や食費込みで20万円台前半に抑えられることもあります。ただし、タクシー会社が費用を負担する場合は、会社が指定する教習所を利用するケースが多いため、個人で選べない場合もあります。
地方から都市部に出て教習所に通う場合、交通費や宿泊費が別途必要になる点にも注意が必要です。
タクシー会社の費用負担制度
二種免許の取得費用は20〜25万円と決して安くありませんが、タクシー会社の多くが「費用負担制度」を設けており、実質的な自己負担をゼロまたは大幅に軽減できます。この制度を活用すれば、未経験者でも金銭的な不安なく二種免許を取得できます。ここでは、会社負担制度の種類と注意点を詳しく解説します。
全額負担制度のある会社
大手タクシー会社の多くは、二種免許の取得費用を全額負担する制度を設けています。入社が決まった段階で会社が指定する教習所に通い、卒業までの費用をすべて会社が支払ってくれます。
全額負担制度のメリット – 入社時点で自己負担が一切不要で、手元に資金がなくても二種免許を取得できます – 教習所の手配も会社が行ってくれるため、自分で探す手間がかかりません – 教習期間中も給与が支払われる会社もあり、収入が途絶えません
返済免除の条件 ほとんどの会社では、一定期間(通常1〜3年)勤務することで、取得費用の返済義務が免除されます。たとえば、「2年間勤務すれば返済不要」といった条件が設定されており、長く働く意思があれば実質的に無料で取得できることになります。
大手タクシー会社(日本交通、国際自動車、帝都自動車交通など)では、この全額負担制度が一般的です。求人情報で「二種免許取得費用全額会社負担」と明記されている会社を選びましょう。
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一部負担・貸付制度のある会社
中小規模のタクシー会社では、全額負担ではなく一部負担や貸付制度を採用しているケースもあります。
一部負担制度 会社が費用の50〜70%を負担し、残りを自己負担または給与から分割返済する制度です。全額負担に比べれば自己負担が発生しますが、それでも5万〜10万円程度に抑えられるため、大きな負担にはなりません。
貸付制度(無利息が一般的) 会社が取得費用の全額を立て替え、入社後の給与から毎月一定額を返済する制度です。多くの場合、利息は発生せず、分割払いのような形で返済していきます。返済期間は1〜2年が一般的で、月々1万〜2万円程度の返済額に設定されることが多いです。
この制度も、一定期間勤務すれば返済免除となる条件が設定されているケースがあります。たとえば「3年間勤務すれば残債免除」といった形です。
費用負担制度を利用する際の注意点
費用負担制度は非常に魅力的ですが、利用する際にはいくつかの注意点があります。契約前に必ず確認しておきましょう。
返済免除の条件を確認する 「何年間勤務すれば返済が免除されるのか」を必ず確認してください。会社によって1年、2年、3年と条件が異なります。また、返済免除の条件に「月間売上〇〇万円以上」といった成績条件が含まれていないかもチェックしましょう。
途中退職時の返済義務 返済免除期間が経過する前に退職した場合、残りの費用を一括または分割で返済する義務があります。たとえば、全額25万円を会社が負担し、2年間の勤務で返済免除という条件の場合、1年で退職すると12万5,000円程度の返済が求められます。入社前に、自分が長く働ける会社かどうかをよく検討することが重要です。
契約内容を書面で確認する 口頭での説明だけでなく、必ず書面で確認しましょう。雇用契約書や費用負担に関する契約書で条件を確認し、返済免除の条件、途中退職時の返済方法、利息の有無などが明記されているはずです。不明な点があれば、入社前に質問して納得してから契約することが大切です。
二種免許の取得期間とスケジュール
二種免許は、教習所を利用すれば最短10日、通常は10〜14日程度で取得できます。一種免許の取得よりもはるかに短期間で済むため、仕事を始めるまでの待機期間を最小限に抑えられます。ここでは、具体的な取得期間とスケジュール例を紹介します。
– [教習所での取得期間(10-14日)](#教習所での取得期間10-14日) – [具体的なスケジュール例](#具体的なスケジュール例)
教習所での取得期間(10-14日)
指定自動車教習所での二種免許取得には、技能教習21時限と学科教習19時限を受講する必要があります。1日に受講できる技能教習の時限数には上限があり、通常は1日3時限(150分)までとされています。
最短10日で取得する条件 最短ルートで取得するには、以下の条件を満たす必要があります。
– 毎日3時限ずつ技能教習を受講する(21時限÷3時限=7日間) – 学科教習を並行して受講する – 修了検定と卒業検定を一発で合格する – 補習を受けないで済むレベルの運転技術を維持する
この最短ルートは、合宿免許や短期集中コースを利用し、平日も休日も休まず通える方に限られます。また、一度も検定に落ちないという条件もあるため、実際には最短で取得できる人は限定的です。
通常の取得期間は10-14日 仕事をしながら通う場合や、週末を挟む場合は、14日前後かかるのが一般的です。平日に1〜2時限ずつ受講し、土日にまとめて受講するスタイルでも、2週間あれば十分取得可能です。
すでに一種免許を持っているため、基本的な運転技術は習得済みです。二種免許では鋭角コースや乗客を意識した運転など、新しい技術を学ぶことに集中できるため、短期間での取得が可能になっています。
具体的なスケジュール例
以下は、最短ルートで取得する場合の具体的なスケジュール例です。
1〜2日目:入所手続き・適性検査・学科教習開始 入所手続きと適性検査(視力・聴力・深視力検査)を行い、学科教習をスタートします。技能教習の前に、旅客運送に関する基本知識を学びます。
3〜5日目:技能教習(場内) 鋭角コース、方向変換、縦列駐車などの場内課題を練習します。特に鋭角コースは二種免許特有の難関課題で、ミラーを活用した正確な車両感覚が求められます。
6日目:修了検定 場内での技能をチェックする修了検定を受けます。合格すれば、次は路上教習に進めます。
7〜9日目:技能教習(路上) 実際の道路で、乗客を意識した丁寧な運転を練習します。急ブレーキや急ハンドルを避け、快適な乗り心地を提供する運転技術を習得します。
10日目:卒業検定 路上での技能をチェックする卒業検定を受けます。合格すれば教習所を卒業し、後日、運転免許試験場で学科試験のみを受験します。
卒業後:運転免許試験場で学科試験 教習所卒業後、運転免許試験場で学科試験(95問中90問以上正解)を受けます。合格すれば、その日のうちに二種免許が交付されます。
このスケジュールは最短ルートの例ですが、仕事をしながら通う場合は2週間程度を見込んでおくと安心です。
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二種免許の試験内容と難易度
二種免許の試験は、技能試験、学科試験、深視力検査の3つから構成されています。一種免許よりも難易度は高いですが、教習所でしっかり練習すれば、ほとんどの方が合格できるレベルです。ここでは、各試験の内容と難易度について詳しく解説します。
– [技能試験の内容](#技能試験の内容) – [学科試験の内容](#学科試験の内容) – [深視力検査とは](#深視力検査とは) – [合格率と難易度](#合格率と難易度)
技能試験の内容
技能試験は、場内試験と路上試験の2段階で行われます。一種免許との大きな違いは、「鋭角コース」という二種免許特有の課題が追加されている点です。
場内試験では、鋭角コース、方向変換、縦列駐車などの課題を行います。採点は減点方式で、100点満点から減点され、70点以上で合格となります。脱輪や接触、安全確認の不足などがあると減点され、大きなミスは即失格となります。
路上試験では、実際の道路で約15〜20分間運転し、交通ルールの遵守、安全確認、乗客を意識した丁寧な運転ができるかをチェックされます。急ブレーキや急ハンドル、乗り心地を損なう運転は大きな減点対象です。
鋭角コース(二種特有の課題)
鋭角コースとは、狭いS字状の道を通過し、途中で90度近い鋭角カーブで方向転換する課題です。道幅が狭く、車体感覚を正確に把握していないと、縁石に乗り上げたり、脱輪したりしてしまいます。
この課題で重要なのは、サイドミラーとバックミラーを活用した車両感覚です。ハンドルを切るタイミング、切り返しの判断、後輪の位置を把握する能力が求められます。教習所では何度も練習できるため、コツをつかめば確実にクリアできるようになります。
多くの受験者が最初は苦戦しますが、教官のアドバイスを受けながら繰り返し練習することで、ほとんどの方が習得できます。
路上試験の注意点
路上試験では、乗客の安全と快適性を意識した運転が求められます。具体的には、以下のポイントが重視されます。
– 急ブレーキ・急ハンドルを避ける:乗客が不快に感じる急な操作は大きな減点対象です。早めのブレーキ、スムーズなハンドル操作を心がけましょう – 徹底した安全確認:発進時、車線変更時、交差点での安全確認を確実に行う。目視とミラー確認を組み合わせ、見落としがないようにします – 法定速度の遵守:速度超過はもちろん、遅すぎる運転も減点対象です。流れに乗った適切な速度で走行しましょう
一種免許の路上試験よりも、より丁寧で安全な運転が求められます。
学科試験の内容
学科試験は、文章問題90問とイラスト問題5問の合計95問で構成され、90問以上正解で合格です(一種免許は90問中90問以上正解)。試験時間は50分です。
出題内容は、一種免許と共通する交通ルールや安全運転に関する問題に加え、旅客運送に関する問題が追加されます。たとえば、「乗客が乗降する際の安全確保」「料金メーターの取り扱い」「乗客への接遇マナー」などです。
教習所で配布される問題集や、スマートフォンのアプリを活用して過去問を繰り返し解けば、ほとんどの方が合格できます。特に旅客運送に関する問題は出題パターンが限られているため、重点的に学習しましょう。
深視力検査とは
深視力検査は、奥行き知覚能力(立体視)を測る検査で、二種免許では必須です。検査機器の中を覗き、3本の棒が左右から動いてくるのを見て、真ん中の棒が手前の2本と一直線に並んだタイミングでボタンを押します。この検査を3回行い、平均誤差が2cm以内であれば合格です。
普段の生活で立体視に問題がない方であれば、ほとんどの場合は合格できます。ただし、極度に緊張したり、焦ったりすると誤差が大きくなることがあるため、リラックスして臨むことが重要です。
もし不合格になった場合でも、再検査を受けることができます。また、眼科で深視力検査を受け、問題がないことを確認してから受験することも可能です。
合格率と難易度
教習所を卒業した方の学科試験合格率は、約90%以上と言われています。技能試験は教習所卒業時点で合格しているため、学科試験に合格すれば二種免許を取得できます。
一発試験の合格率は10%以下と非常に低いですが、教習所を利用すれば、しっかり練習と勉強をすることでほとんどの方が合格できるレベルです。「二種免許は難しい」というイメージがありますが、実際には一種免許を持っている方であれば、十分に取得可能な資格です。
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二種免許取得の合格のコツ
二種免許の試験は、適切な準備と練習をすれば、ほとんどの方が合格できます。ここでは、技能試験、学科試験、深視力検査それぞれの合格のコツを、実体験をもとに解説します。
– [技能試験合格のコツ](#技能試験合格のコツ) – [学科試験の勉強法](#学科試験の勉強法) – [深視力検査の対策](#深視力検査の対策)
技能試験合格のコツ
技能試験で最も重要なのは、「乗客を意識した丁寧な運転」です。一種免許の試験では安全運転が重視されますが、二種免許ではそれに加えて、乗客の快適性も評価されます。
基本的な心構え – 教官の指導を素直に聞き、同じミスを繰り返さないよう改善する – 焦らず、落ち着いて一つ一つの動作を確実に行う – 安全確認は大げさなくらいしっかり行う(目視とミラー確認の組み合わせ) – 乗客が後部座席に座っていることをイメージして運転する
練習時から本番と同じ気持ちで取り組むことで、検定当日も落ち着いて臨めます。
鋭角コース攻略法
鋭角コースは二種免許の最難関課題ですが、コツをつかめば確実にクリアできます。
攻略のポイント – ミラーを最大限活用する:サイドミラーで後輪の位置を常に確認しながら進みます。縁石との距離をミラーで把握することで、脱輪を防げます – 切り返しを恐れない:無理に一発で曲がろうとせず、必要なら切り返しを使いましょう。切り返し自体は減点対象ではありません – ハンドルを切るタイミングを覚える:教官が教えてくれる目印(ポールの位置、ミラーに映る縁石の位置など)を確実に覚え、そのタイミングでハンドルを切ります – 速度を落とす:ゆっくり進むことで、修正する余裕が生まれます
最初は難しく感じても、5〜10回練習すれば必ずできるようになります。苦手意識を持たず、繰り返し練習しましょう。
路上試験で意識すべきこと
路上試験では、以下の3点を特に意識してください。
1. 急ブレーキ・急ハンドルを避ける 乗客が不快に感じる急な操作は大きな減点対象です。信号が黄色に変わりそうなときは早めに減速する、車線変更は十分な距離を取ってゆっくり行うなど、余裕を持った運転を心がけましょう。
2. 徹底した安全確認 発進時は必ず後方確認、車線変更時はミラー確認と目視の両方を行う。交差点では左右の安全確認を確実に行い、見落としがないようにします。
3. 乗客の快適性を意識する 加速はゆっくり、ブレーキは早めにかけ始める、カーブでは速度を落としてスムーズに曲がるなど、後部座席に座っている乗客が快適に感じる運転を意識しましょう。
学科試験の勉強法
学科試験は、過去問を繰り返し解くことが最も効果的な勉強法です。
効率的な勉強のステップ 1. 教習所の問題集を3周する:まずは教習所で配布される問題集を3周解きましょう。1周目は全問題を解き、間違えた問題にチェックを入れます。2周目は間違えた問題のみを解き、3周目で全問正解を目指します 2. スマホアプリを活用する:通勤時間や休憩時間にアプリで過去問を解くことで、効率的に学習できます。「二種免許 学科試験」で検索すると、無料のアプリが見つかります 3. 旅客運送の問題に注力する:二種免許特有の旅客運送に関する問題は、出題パターンが限られている。この分野を重点的に学習することで、確実に得点できます
95問中90問以上正解が必要ですが、しっかり勉強すれば90点台後半を取ることも十分可能です。
深視力検査の対策
深視力検査は、特別な対策をしなくても多くの方が合格できますが、以下のポイントを意識するとより確実です。
検査のコツ – リラックスして受ける:緊張すると焦って誤差が大きくなるので、深呼吸をして、落ち着いて臨みましょう – 焦らず棒の動きを見る:棒が一直線に並ぶ瞬間を焦らずじっくり見極める。早すぎるボタン押しは誤差を大きくします – 普段から立体視を意識する:日常生活で、物の奥行きを意識的に見る習慣をつけると、立体視の能力が向上します
万が一不合格になった場合でも、再検査を受けられます。また、眼科で深視力検査を受け、問題がないことを確認してから臨むこともできます。
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まとめ:二種免許取得で理想のタクシーキャリアを始めよう
二種免許は、タクシードライバーとして働くための第一歩です。この記事で解説してきたように、取得のハードルは決して高くなく、適切な準備と会社のサポートを活用すれば、誰でも取得できる資格です。
二種免許取得のポイント
ここまで解説してきた内容を、重要なポイントとしてまとめます。
教習所での取得が最も確実 一発試験は費用を抑えられますが、合格率が10%以下と非常に低いため、未経験者には教習所での取得を強くおすすめします。教習所であれば、プロの教官が丁寧に指導してくれる上、鋭角コースなどの難関課題も繰り返し練習できます。合格率も90%以上と高く、確実に取得できる方法です。
会社負担制度を積極的に活用する 20〜25万円という費用は決して安くありませんが、大手タクシー会社の多くが全額負担制度を設けている。入社が決まれば、自己負担ゼロで二種免許を取得でき、一定期間勤務すれば返済義務も免除されます。転職活動の際は、費用負担制度の有無と条件を必ず確認しましょう。
取得期間は10-14日と短期間 最短10日、通常でも10〜14日程度で取得できるため、仕事を始めるまでの待機期間を最小限に抑えられます。すでに一種免許を持っているため、基本的な運転技術は習得済みです。二種免許では、プロドライバーとしての新しい技術を学ぶことに集中できます。
2024年2月以降は地理試験が廃止 以前は二種免許取得後、さらに地理試験に合格する必要がありましたが、2024年2月以降は廃止されました。これにより、二種免許取得後すぐにタクシードライバーとして働き始められるようになり、取得のハードルが大幅に下がりました。未経験者にとっては、今が二種免許を取得する絶好のタイミングです。
次のステップ:タクシー会社への転職
二種免許を取得したら、いよいよタクシー会社への転職です。会社選びでは、以下のポイントを重視しましょう。
費用負担制度の確認 求人情報で「二種免許取得費用全額会社負担」と明記されている会社を選びましょう。大手タクシー会社では、この制度が一般的です。また、返済免除の条件(勤続年数)も事前に確認し、自分が長く働ける会社かを検討することが重要です。
給与体系と勤務時間 タクシー会社の給与は、固定給+歩合給が一般的。歩合率、最低保証給与、勤務時間(隔日勤務か日勤か)を確認し、自分のライフスタイルに合った会社を選びましょう。未経験者には、研修期間中の給与保証がある会社がおすすめです。
研修制度の充実度 二種免許を取得しても、いきなり一人で営業するのは不安です。新人研修が充実している会社を選びましょう。先輩ドライバーとの同乗研修、接客マナーの研修、道を覚えるための研修など、手厚いサポートがある会社なら、未経験でも安心して働き始められます。
タクシー業界は、未経験者を積極的に受け入れているため、二種免許さえ取得すれば、年齢や学歴に関係なくキャリアをスタートできます。この記事を参考に、まずは二種免許の取得から始めてみてください。理想のタクシーキャリアへの第一歩を踏み出しましょう。
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