SNSマーケティングの仕事内容を解説｜年収・必要スキル・未経験からの転職

公開日: 2025年11月28日更新日: 2025年11月30日

著者: MeTimeキャリア編集部

SNSマーケティングは、InstagramやTwitterを活用した企業のブランディング・集客を担う職種です。企業のSNS投資が急増し、専門人材の需要が高まっています。仕事内容から必要スキル、年収相場、転職方法まで実践的に解説します。

SNSマーケティングとは

SNSマーケティングとは、ソーシャルメディアでブランド認知向上、顧客エンゲージメント強化、売上拡大を目指す活動です。従来の一方向型広告と異なり、ユーザーとの双方向コミュニケーションでブランドへの信頼と愛着を育みます。

最大の特徴は双方向性とリアルタイム性。投稿後すぐに反応が得られ、市場の反応を見ながら迅速に戦略を調整できます。また、数万円からスタートできるコスト効率の高さも大きな利点です。

SNSマーケティングの主な仕事内容

SNSマーケティングは4つの主要業務で構成されています。

コンテンツ企画・制作：ターゲット分析とコンテンツカレンダー作成。季節イベントやトレンドを織り交ぜてコンテンツを企画し、Canva・Photoshopで制作または外部に依頼してディレクション・品質管理を担当。

SNSアカウント運用：ターゲットユーザーのアクティブ時間帯に合わせて投稿をスケジュール。HootsuiteやBufferで複数アカウント管理、コメントやDMに対応してコミュニティを形成。

効果測定・分析：KPI（エンゲージメント率、リーチ数など）設定、データ収集・分析、A/Bテスト実施でPDCAサイクルを回す。

SNS広告運用：ターゲットオーディエンスを設定、広告クリエイティブを制作。CPA・ROASをモニタリングしながら継続的に最適化。

媒体別の特徴と業務内容

Instagram：ビジュアル重視で、統一感あるフィード設計が重要。ストーリーズはタイムリー情報発信、リール（短尺動画）は新規フォロワー獲得に活用。

Twitter（X）：リアルタイム性とエンゲージメント重視。トレンドトピックに素早く反応し、280文字以内での訴求力が必須。

TikTok：冒頭3秒でユーザー注目を掴むことが鍵。トレンドのBGMやエフェクト、TikTokネイティブ編集テクニックを活用しバイラル効果を狙う。

その他、LinkedInはBtoB企業向け、FacebookはコミュニティとLong-form コンテンツ、YouTubeは教育コンテンツに適しています。

SNSマーケティングに必要な5つのスキル

コンテンツ制作能力：訴求力あるコピーライティング、Canva・Photoshop・Premiere Pro基礎操作。ブランドガイドラインに沿ったビジュアル制作能力が必須。

データ分析力：Googleアナリティクス、各SNSインサイト、Sprinklrなどのツール活用。仮説検証とA/Bテスト、PDCAサイクルを継続的に回す。

コミュニケーション能力：経営層報告、他部門連携、外部パートナー調整。SNSユーザーとの適切な距離感を保ちながらポジティブな対話を促進。

トレンド感度：業界ニュース、競合分析、トレンドレポートで常に最新情報にアンテナ。アルゴリズム変更や新機能に柔軟に適応。

マーケティング戦略理解：SNS、オウンドメディア、広告、メールマーケティングを統合的に捉え、カスタマージャーニー全体を設計。最終的なビジネス成果への貢献を意識。

SNSマーケティングの年収と待遇

年収は経験年数と企業規模で異なります。未経験300-400万円、1-3年目400-500万円、3-5年目500-700万円、5年以上700-1000万円以上が相場。

大手企業は年収レンジが高く、福利厚生が充実。ベンチャー企業は初年度が低めですが、裁量が大きく成長スピードが速く、ストックオプションなどのインセンティブあり。

リモートワーク、ハイブリッド勤務、フレックスタイム制度を採用する企業が多く、ワークライフバランスを実現できます。

未経験からSNSマーケティング職に就く方法

学習ロードマップ：1-2ヶ月で基礎知識習得、次の1-2ヶ月で実践スキル習得。3-4ヶ月で基礎実力を身につけられます。

Udemyの実践講座、デジハリ・オンラインスクール、『僕らはSNSでモノを買う』が効果的。個人アカウントを3ヶ月以上運用、週3回以上投稿、フォロワー500人以上を目標に。

求人の探し方：「未経験歓迎」でも研修制度、先輩マーケター在籍、具体的なサポート体制があるか確認。マーケティング特化型の転職エージェント（マスメディアン、シンアド、Geeklyなど）を活用。

選考対策：前職経験をアピール。営業なら「顧客理解力」、企画職なら「アイデア創出力」、広報なら「情報発信力」を強調。

個人SNS運用実績をレポート化し、実在企業想定のSNSマーケティング企画書を作成。ターゲット設定、KPI設計、コンテンツカレンダーを含む提案書で差別化。

SNSマーケティングのキャリアパスと将来性

マーケティングマネージャーへの昇進：3-5年の実務経験後、複数メンバー統括。チームマネジメント、予算管理、戦略提案能力が求められ、CMOを目指すことも可能。

デジタルマーケティング領域拡大：SEO、Web広告、メールマーケティングなど他領域にスキル拡張。「フルスタックマーケター」を目指すことで市場価値が向上。デジタルマーケティング全体の理解が深まることで、「【関連記事】：デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い」を参考に、異なる専門領域間の協働もスムーズになります。

フリーランス・独立：複数企業のコンサルタントとして活動。特定業界に特化することで高単価案件獲得や年収1000万円以上も可能。

市場は好調です。日本のSNS広告市場は2023年時点で約1兆円規模、年率10%以上の成長予測。テレビCMからデジタル広告へのシフトが加速、短尺動画広告やインフルエンサーマーケティングも急拡大中。Z世代の購買行動がSNS経由にシフト、企業のDX推進に伴いSNSマーケティングへの投資は増加見込み。