介護職の履歴書・職務経歴書|テンプレートと書き方のコツ

介護職の履歴書・職務経歴書の基本
介護職の採用選考では、履歴書と職務経歴書が重要な役割を果たします。履歴書は個人情報・学歴・職歴・資格といった基本情報を記載する公式文書です。一方、職務経歴書は実務経験やスキルを詳しく説明する補足資料として使われます。
履歴書にはJIS規格やアルバイト用などさまざまな形式がありますが、介護職では一般的なJIS規格を選んでおけば問題ありません。手書きでもパソコン作成でも構いませんが、手書きなら丁寧な字を心がけましょう。黒のボールペンか万年筆を使い、間違えたら修正液を使わず最初から書き直すのが基本です。
職務経歴書は、特に経験者にとって自分の実力をアピールできる重要な書類です。A4サイズ1~2枚にまとめ、採用担当者が読みやすいレイアウトを意識してください。未経験者でも、前職の経験を介護の仕事にどう活かせるかという視点で書くことで、採用担当者に「この人なら活躍できそう」と思わせることができます。写真は履歴書に必ず貼付し、清潔感のある服装で撮影したものを選びましょう。3ヶ月以内に撮影した証明写真を使用するのが基本です。
履歴書の書き方とポイント
履歴書は採用担当者が最初に目を通す大切な書類です。各項目を正確に、そして丁寧に記入することで、あなたの人柄やこれまでのキャリアが伝わります。介護職ならではのポイントを押さえれば、書類選考の通過率は格段に上がります。
– [学歴・職歴欄](#学歴職歴欄) – [資格・免許欄](#資格免許欄) – [志望動機欄](#志望動機欄) – [自己PR欄](#自己pr欄)
学歴・職歴欄
学歴は義務教育の最終学歴から書き始めます。高校からスタートしても構いません。「○○高等学校 卒業」「○○大学○○学部○○学科 卒業」というように、必ず正式名称で記入してください。
職歴は「入社」「退職」をはっきり書き、企業名・部署名・業務内容を簡潔にまとめます。介護経験がある人は「特別養護老人ホーム○○ 介護職員として入社」というように具体的に書くと、採用担当者にイメージが伝わりやすくなります。転職回数が多くても正直に書いた方が良いでしょう。それぞれの職場で得たスキルは職務経歴書で丁寧に補足すれば大丈夫です。
アルバイトやパートの経験も、介護に関連していれば書く価値があります。「○○デイサービス パートタイム介護スタッフとして勤務」と明記すれば、実務経験としてしっかり評価してもらえます。ブランクがある場合も、その期間の過ごし方を簡潔に説明すると印象が良くなります。
資格・免許欄
介護職に関連する資格は必ず書きましょう。介護福祉士、介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)、実務者研修、ケアマネジャー、社会福祉士など、持っている資格を取得年月とセットで正確に記入してください。
運転免許も書いておくと有利です。訪問介護やデイサービスの送迎業務で必要になることが多いためです。「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」のように正式名称で書きましょう。今まさに資格取得に向けて勉強中なら、「介護福祉士資格取得に向け学習中(○○年○月受験予定)」と書くことで、向上心のアピールになります。
志望動機欄
志望動機は「なぜ介護職を選んだのか」「なぜこの施設なのか」を明確に伝える大切な項目です。抽象的な言葉ではなく、具体的なエピソードを交えると説得力が増します。
未経験の人は、介護職を目指したきっかけや想いを素直に書いてください。「祖母の介護を経験して、高齢者の方を支える仕事に興味を持ちました」といった具体的な動機が効果的です。経験者なら「前職で培った○○のスキルを活かし、貴施設の△△という理念に共感して応募しました」というように、自分の経験と応募先の特徴を結びつけましょう。
施設のホームページなどで理念や特色を事前に調べ、共感した点を盛り込めば「本気度」が伝わります。給与や待遇だけでなく、介護の仕事に対する想いを前面に出すことが大切です。【関連記事】:介護職の志望動機・面接対策|未経験者・経験者別の例文集
自己PR欄
自己PRでは、介護職で活かせる強みを具体的に伝えます。「コミュニケーション能力」「傾聴力」「忍耐力」「体力」など、介護現場で求められる資質をアピールしましょう。
ただし「コミュニケーション能力があります」と書くだけでは弱いです。具体的な根拠を示すことが大切です。「前職の接客業で培った傾聴力を活かし、利用者様一人ひとりのニーズを丁寧に汲み取れます」というように説明しましょう。未経験者は前職での経験、経験者は実際の介護現場でのエピソードを盛り込むと説得力が増します。
文字数に制限があるなら、最もアピールしたい強み1~2点に絞って、深く掘り下げる方が効果的です。
職務経歴書の書き方とポイント
職務経歴書は、履歴書だけでは伝えきれない実務経験やスキルを詳しく説明する書類です。特に介護経験者にとっては、具体的な業務内容や成果をアピールできる絶好のチャンスです。読みやすさを意識して、箇条書きや見出しを上手く活用しましょう。
– [職務要約](#職務要約) – [職務経歴詳細](#職務経歴詳細) – [活かせるスキル](#活かせるスキル) – [自己PR](#自己pr)
職務要約
職務要約は、これまでのキャリアを3~5行でまとめる導入部分です。「○○年○月から○○年○月まで、特別養護老人ホームで介護職員として勤務。身体介護・生活支援を中心に、50名の利用者様を担当しました」というように、勤務期間・施設形態・業務内容をはっきり書きましょう。
未経験者も、前職の経験を介護に結びつけて書いてください。「○○年間、接客業で顧客対応力とコミュニケーションスキルを身につけました。この経験を活かして介護職を目指しています」といった形で大丈夫です。
職務経歴詳細
職務経歴詳細では、各職場での具体的な業務を時系列で書いていきます。施設名・施設形態・在籍期間・担当業務をはっきり区分して、箇条書きで読みやすくまとめましょう。
例えば「特別養護老人ホーム○○(20XX年4月~20XX年3月)」という見出しの下に、「・食事介助、排泄介助、入浴介助などの身体介護全般」「・レクリエーションの企画・実施(月2回担当)」「・夜勤業務(月4~5回)」「・介護記録作成、申し送り業務」というように具体的に列挙します。
特に力を入れた業務や工夫した点があれば、それも書いておくと評価が高まります。「利用者様の残存機能を活かすケアを心がけ、自立支援に力を入れました」といった姿勢を示すのが大切です。
活かせるスキル
介護職で役立つスキルを箇条書きでまとめます。「コミュニケーション力」「記録作成能力」「チームワーク」「PCスキル(Word・Excel基本操作)」「普通自動車運転免許」など、業務に直結するスキルを並べましょう。
経験者なら「認知症ケアの知識」「ターミナルケアの経験」「リハビリ補助の知識」といった専門的なスキルも書いてください。未経験者は「傾聴力」「観察力」「体力」といった基礎的な能力でも問題ありません。具体的なエピソードと結びつけると説得力が出ます。
自己PR
職務経歴書の自己PRは、履歴書よりも文字数に余裕があるので、より詳しくアピールできます。介護職を志した動機、これまでの経験で得た強み、今後のキャリアビジョンを200~300字程度でまとめましょう。「利用者様の笑顔がやりがい」といった介護への熱意を前面に出して、あなたの人柄が伝わる内容を心がけてください。
未経験者向けアピールポイント
介護未経験でも、履歴書・職務経歴書の書き方次第で採用のチャンスは十分にあります。前職の経験や人柄を介護の仕事に結びつけてアピールすれば、採用担当者に「この人なら活躍してくれそう」と思わせることができます。
– [前職の経験を活かす](#前職の経験を活かす) – [志望動機を明確に](#志望動機を明確に) – [学習意欲をアピール](#学習意欲をアピール)
前職の経験を活かす
どんな職種でも、前職の経験は介護職に活かせる要素があります。接客業なら「コミュニケーション力」「臨機応変な対応力」、事務職なら「正確な記録作成能力」「PC操作スキル」、営業職なら「傾聴力」「提案力」をアピールできます。
職務経歴書では、具体的なエピソードを交えて前職の経験を介護に結びつけましょう。「販売業で培った観察力を活かして、利用者様の小さな変化に気づけるケアを実践したいです」というように、どう活かすかまで書くと説得力が増します。
志望動機を明確に
未経験者の志望動機は、介護職を選んだ理由を正直に、そして具体的に伝えることが大切です。「安定した仕事だから」だけでは弱いので、「高齢者の方を支えたい」「人の役に立つ仕事がしたい」といった想いをはっきり示しましょう。
家族の介護経験、ボランティア活動、施設見学で感じたことなど、具体的なきっかけがあればそれを盛り込むと説得力が増します。応募先の施設の理念や特色に触れて、「なぜこの施設なのか」も明確に伝えれば、本気度が伝わります。
学習意欲をアピール
未経験でも、資格取得に向けて勉強していることや、介護の本を読んで学んでいることを書くと、向上心をアピールできます。「現在、介護職員初任者研修の取得に向けて学習中」「介護福祉士の資格取得を目指して、実務経験を積みたい」といった前向きな姿勢を示しましょう。学習意欲は、未経験者にとって最大の武器になります。【関連記事】:介護資格の取り方|初任者研修から介護福祉士までのロードマップ
経験者向けアピールポイント
介護経験者は、実務経験と保有資格を最大限に活かして履歴書・職務経歴書を作りましょう。具体的な業務内容、担当した利用者数、勤務形態、保有資格などをはっきり書くことで、即戦力としての価値をアピールできます。【関連記事】:介護職のキャリアアップ|ケアマネ・施設長への道を徹底解説
– [実務経験の具体的記載](#実務経験の具体的記載) – [保有資格の強調](#保有資格の強調) – [実績・成果の数値化](#実績成果の数値化)
実務経験の具体的記載
職務経歴書では、施設形態・担当業務・担当利用者数・勤務シフトなどを具体的に書きます。「特別養護老人ホームで、要介護3~5の利用者様50名を担当。食事・排泄・入浴介助を中心に、夜勤月5回のシフトで勤務」というように、詳しく書くことで実務能力が伝わります。
認知症ケア、ターミナルケア、リハビリ補助など、特定の分野での経験があれば必ず書いてください。応募先の施設が求めるスキルとマッチすれば、採用の可能性がぐっと高まります。【関連記事】:介護施設の種類を完全解説|特養・老健・デイサービス等11種を比較
保有資格の強調
介護福祉士、実務者研修、介護職員初任者研修、ケアマネジャー、認知症ケア専門士など、持っている資格は全て履歴書の資格欄に書きましょう。資格は客観的な能力証明になるので、採用判断で重視されるポイントです。
職務経歴書の「活かせるスキル」欄でも資格に触れて、実務でどう活用してきたかを具体的に説明すると効果的です。「介護福祉士資格を活かして、適切なアセスメントとケアプラン作成に携わってきました」というように書きましょう。
実績・成果の数値化
できる限り、実績や成果を数値で示すと説得力が増します。「レクリエーション企画を月2回担当して、参加率を70%から85%に向上」「新人職員3名の教育係を担当」「事故ゼロを6ヶ月継続達成」など、具体的な数字を盛り込みましょう。数値化が難しい場合でも、「利用者様の自立支援に力を入れて、ADL向上に貢献」というように成果を明記することが大切です。
まとめ: 丁寧に作成して好印象を
履歴書・職務経歴書は、あなたの第一印象を決める大切な書類です。誤字脱字がないか入念にチェックして、丁寧に作ることで、仕事への真面目な姿勢が伝わります。
未経験者は前職の経験と学習意欲を、経験者は具体的な実務経験と保有資格を強調しましょう。志望動機や自己PRでは、介護への想いを具体的に伝えることが大切です。応募先の施設について事前にリサーチして、その特色や理念に共感した点を盛り込めば、本気度が伝わります。
書類選考を通過して、面接で直接あなたの魅力を伝えるためにも、時間をかけて丁寧に作成してください。この記事のポイントを参考に、採用担当者の心に響く履歴書・職務経歴書を完成させましょう。提出前には必ず見直しをして、写真の貼付忘れや記入漏れがないか確認することも忘れずに。郵送の場合は添え状を同封すると、より丁寧な印象を与えられます。【関連記事】:介護職の未経験転職|40代・50代からでも成功する完全ガイド
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