Webデザイナーのポートフォリオ作成完全ガイド|未経験者が採用される作品集の作り方

Webデザイナーのポートフォリオとは?なぜ必要なのか
Webデザイナーのポートフォリオとは、自分が制作したデザイン作品をまとめた作品集のことです。未経験からWebデザイナーを目指す場合、実務経験がないため、ポートフォリオが実質的な「実績証明」として機能します。
企業の採用担当者は、履歴書や職務経歴書だけでは応募者のデザインスキルや制作能力を判断できません。そこで、ポートフォリオを通じて「どんなデザインができるのか」「どれくらいのクオリティで制作できるのか」「デザインの意図を論理的に説明できるのか」を評価します。
特に未経験者の場合、ポートフォリオの有無が書類選考の通過率を大きく左右します。質の高いポートフォリオを用意することで、実務経験がなくても「即戦力として活躍できる可能性」を示すことができます。実際、多くのWeb制作会社やデザイン事務所では、ポートフォリオの提出を応募条件としており、未経験者にとってポートフォリオは転職・就職活動の必須アイテムと言えます。
「【関連記事】:未経験からWebデザイナーに転職する完全ロードマップ|6ヶ月で目指す実践ガイド」
採用されるポートフォリオの5つの必須要素
採用担当者に評価されるポートフォリオには、共通する必須要素があります。未経験者がこれらの要素を押さえることで、実務経験がなくても「デザイナーとしてのポテンシャル」を効果的にアピールできます。ここでは、ポートフォリオに必ず含めるべき5つの要素を解説します。
– [必須要素1:質の高い作品3-5点](#必須要素1質の高い作品3-5点) – [必須要素2:制作プロセスと意図の説明](#必須要素2制作プロセスと意図の説明) – [必須要素3:使用ツールとスキルの明記](#必須要素3使用ツールとスキルの明記) – [必須要素4:見やすいレイアウトと構成](#必須要素4見やすいレイアウトと構成) – [必須要素5:自己紹介とコンタクト情報](#必須要素5自己紹介とコンタクト情報)
必須要素1:質の高い作品3-5点
ポートフォリオに掲載する作品数は、3〜5点が最適です。これ以上多いと採用担当者が全てを見る時間がなく、逆に少なすぎるとスキルの幅を示せません。
重要なのは「量より質」です。10点の平凡な作品よりも、3点の完成度の高い作品の方が圧倒的に評価されます。各作品は細部までこだわり、プロのデザイナーが制作したと思われるレベルを目指しましょう。未経験者であっても、時間をかけて丁寧に制作すれば、クオリティの高い作品は作れます。1つの作品に2〜3週間かけて、デザインの細部、配色、フォント選定、レイアウトのバランスまで徹底的にブラッシュアップすることが大切です。
必須要素2:制作プロセスと意図の説明
作品のビジュアルだけでなく、「なぜこのデザインにしたのか」を説明できることが重要です。採用担当者は、デザインの背景にある論理的な思考プロセスを評価します。
各作品には、制作背景(どんな課題を解決するためのデザインか)、ターゲットユーザー、デザインコンセプト、工夫した点などを明記しましょう。例えば「若年層向けのカフェのWebサイトを想定し、明るく親しみやすい雰囲気を出すために暖色系の配色とラウンド型のボタンを採用しました」といった具体的な説明です。このような説明があることで、単なる模写ではなく「クライアントの課題を理解し、デザインで解決できる人材」であることをアピールできます。
必須要素3:使用ツールとスキルの明記
各作品で使用したデザインツールやソフトウェアを明記することで、実務で必要なスキルを持っていることを証明できます。
Adobe Photoshop、Illustrator、Figma、Adobe XDなど、Webデザイン業界で標準的に使われているツールの使用経験を示しましょう。可能であれば「Photoshopで画像加工・レタッチ」「Illustratorでロゴデザイン」「Figmaでワイヤーフレーム作成」など、具体的な用途も記載すると説得力が増します。また、HTML/CSSでのコーディングができる場合は、それも大きなアピールポイントになります。
必須要素4:見やすいレイアウトと構成
ポートフォリオサイト自体のデザイン性と使いやすさも評価対象です。採用担当者が短時間でスムーズに作品を閲覧できる構成を心がけましょう。
トップページに作品のサムネイル一覧を配置し、クリックすると詳細ページに遷移する構造が一般的です。過度な装飾は避け、作品が主役になるシンプルなレイアウトが好まれます。また、スマートフォンでも見やすいレスポンシブデザインにすることで、「ユーザー視点でデザインできる」ことをアピールできます。
必須要素5:自己紹介とコンタクト情報
ポートフォリオには、自己紹介ページと連絡先情報を必ず含めましょう。採用担当者が「この人と働きたい」と思ったときにすぐ連絡できることが重要です。
プロフィールには、名前、経歴、保有スキル、使用可能なツール、デザインへの想いなどを簡潔にまとめます。連絡先はメールアドレス、SNSアカウント(Twitter、Instagram、Behanceなど)、GitHubアカウント(コーディングスキルがある場合)などを記載しましょう。
未経験者がポートフォリオに載せるべき作品の選び方
未経験者の場合、実際のクライアントワークがないため「どんな作品を載せればいいか」悩むことが多いでしょう。ここでは、採用担当者に評価される作品の選び方と制作のポイントを解説します。架空案件でも十分に評価されますが、「実務を想定した制作」であることが重要です。
– [実務を想定した架空のクライアントワーク](#実務を想定した架空のクライアントワーク) – [バナー・LP・Webサイトなど多様なジャンル](#バナーlpwebサイトなど多様なジャンル) – [トレンドを意識したデザイン](#トレンドを意識したデザイン) – [オリジナリティのある作品](#オリジナリティのある作品)
実務を想定した架空のクライアントワーク
実在しない架空の企業やサービスを想定した作品でも、クオリティが高ければ十分に評価されます。重要なのは「実務に近い制作プロセス」を経ていることです。
例えば、「20代女性向けのヨガスタジオのWebサイト」「地元の和菓子店のブランディングデザイン」など、具体的なクライアント像とビジネス課題を設定しましょう。その上で、ターゲット分析、競合調査、デザインコンセプトの設定、ワイヤーフレーム作成、本制作というプロの制作フローを踏むことで、「実務経験はないが、仕事の進め方は理解している」ことを示せます。架空案件であることを隠す必要はありません。むしろ「架空プロジェクト」と明記した上で、制作プロセスを丁寧に説明することで誠実さと論理性をアピールできます。
バナー・LP・Webサイトなど多様なジャンル
Webデザイナーの実務では、Webサイトだけでなくバナー広告、ランディングページ(LP)、SNS投稿画像など多様な制作物を扱います。ポートフォリオにも幅広いジャンルの作品を含めることで、「様々な案件に対応できる柔軟性」をアピールできます。
おすすめの構成は、「コーポレートサイト1点」「LP1点」「バナー広告2〜3点」「ロゴやアイコンデザイン1点」などです。各ジャンルで異なるスキルが求められるため、例えばバナーでは限られたスペースで訴求力のあるデザインを作る力、LPではユーザーを行動に導く導線設計力、コーポレートサイトでは信頼感を演出するブランディング力などを示せます。多様なジャンルの作品があることで、「どんな案件でも対応できる即戦力」という印象を与えられます。
トレンドを意識したデザイン
Webデザインのトレンドは常に変化しています。古いデザインスタイルのままでは「最新の情報をキャッチアップできていない」と判断される可能性があります。
2024年以降のトレンドとしては、ミニマルデザイン、大胆なタイポグラフィ、グラデーションの活用、ダークモード対応、マイクロインタラクションなどが挙げられます。全てのトレンドを取り入れる必要はありませんが、少なくとも1〜2点の作品に最新のデザイン手法を取り入れることで、「常に学び続ける姿勢」をアピールできます。BehanceやPinterest、Awwwardsなどのデザインギャラリーサイトを定期的にチェックし、現在評価されているデザインを研究しましょう。
オリジナリティのある作品
模写作品だけでは「自分で考えてデザインする力」を証明できません。最低でも1〜2点は完全オリジナルの作品を含めましょう。
オリジナル作品では、既存のデザインを真似るのではなく、自分なりのアイデアやコンセプトを形にすることが重要です。独自の配色、レイアウト、イラスト、アイコンデザインなどを取り入れることで、「クリエイティブな発想力」を示せます。
ポートフォリオに記載すべき情報と書き方
作品のビジュアルだけでなく、各作品ページに記載する「説明文」の質が採用の鍵を握ります。採用担当者は、デザインの背景にある思考プロセスや課題解決能力を評価するため、以下の情報を必ず記載しましょう。
– [制作背景とクライアント想定](#制作背景とクライアント想定) – [ターゲットユーザーとデザインコンセプト](#ターゲットユーザーとデザインコンセプト) – [デザインの工夫点とこだわり](#デザインの工夫点とこだわり) – [使用ツールと制作期間](#使用ツールと制作期間)
制作背景とクライアント想定
各作品の冒頭には、「この作品を制作した背景」と「想定したクライアント」を明記します。実際の案件であればクライアント情報を、架空案件であれば設定した企業像を説明しましょう。
例:「地方都市で新規開業する美容室を想定。競合が多いエリアで若年層の集客を目指すため、SNS映えする店内写真とオンライン予約しやすいUIを重視したWebサイトをデザインしました」。このように具体的な背景を示すことで、「ビジネス課題を理解し、デザインで解決策を提案できる」能力をアピールできます。クライアントの業種、規模、課題、目標などを明確にすることで、実務に近い思考プロセスを示せます。
「【関連記事】:WebデザイナーとUI/UXデザイナーの違いを徹底比較|仕事内容とキャリアパス」
ターゲットユーザーとデザインコンセプト
「誰に向けたデザインか」を明確にすることで、ユーザー視点でのデザイン力を証明できます。ターゲットユーザーの年齢層、性別、ライフスタイル、課題などを具体的に設定しましょう。
その上で、「なぜそのデザインコンセプトを選んだか」を論理的に説明します。例:「ターゲットは30〜40代の働く女性。忙しい日常の中で手軽にリフレッシュしたいというニーズに応え、落ち着いたアースカラーと余白を活かしたレイアウトで『癒し』を表現しました」。ターゲットとデザインコンセプトの因果関係を明示することで、論理的思考力をアピールできます。
デザインの工夫点とこだわり
デザインの具体的な工夫点を説明することで、「細部まで考え抜いてデザインしている」ことを示せます。配色、フォント選定、レイアウト、余白の使い方、画像の選定など、デザイン要素ごとに工夫した点を記載しましょう。
例:「メインカラーに信頼感を与えるネイビーを採用し、アクセントカラーにオレンジを配置することで行動を促す効果を狙いました。フォントは可読性の高いゴシック体を使用し、見出しには太めのウェイトで視認性を確保しています」。このように、デザインの各要素に意図があることを説明することで、「なんとなく」ではなく「根拠を持って」デザインしていることをアピールできます。
使用ツールと制作期間
各作品で使用したツールとソフトウェア、そして制作にかかった期間を記載します。これにより、実務で使えるツールスキルと制作スピードを示せます。
例:「使用ツール:Adobe XD(デザイン・プロトタイプ作成)、Photoshop(画像加工)、Illustrator(ロゴ制作)/ 制作期間:約3週間(企画・リサーチ1週間、デザイン2週間)」。制作期間を明記することで、「このクオリティをこの期間で作れる」という生産性の目安を採用担当者に伝えられます。未経験者の場合、時間がかかっても問題ありません。むしろ、丁寧に時間をかけて作り込んだことを正直に伝えましょう。
おすすめのポートフォリオ作成ツール5選【無料あり】
ポートフォリオを作成するツールは多数ありますが、未経験者には無料で使えて操作が簡単なツールがおすすめです。ここでは、目的やスキルレベルに応じた5つのツールを紹介します。
– [STUDIO(初心者におすすめ)](#studio初心者におすすめ) – [Behance(デザイナー特化)](#behanceデザイナー特化) – [Notion(手軽に作成)](#notion手軽に作成) – [Wix・WordPress(カスタマイズ重視)](#wixwordpressカスタマイズ重視) – [HTML/CSSで自作(スキルアピール)](#htmlcssで自作スキルアピール)
STUDIO(初心者におすすめ)
STUDIOは、コーディング不要でWebサイトを作成できる国産のノーコードツールです。デザイン初心者でも直感的に操作でき、ポートフォリオサイトを1〜2日で作成できます。
無料プランでも十分な機能が使え、おしゃれなテンプレートが豊富に用意されています。ドラッグ&ドロップでレイアウトを調整でき、画像やテキストを配置するだけでプロ並みのサイトが完成します。レスポンシブデザインにも自動対応しているため、スマートフォンでの表示も最適化されます。独自ドメインの設定も可能で、本格的なポートフォリオサイトとして利用できます。デザインツールの使い方に自信がない初心者に最もおすすめのツールです。
「【関連記事】:Webデザイナーに必要なスキル完全ガイド|未経験から習得すべき技術と知識」
Behance(デザイナー特化)
BehanceはAdobe公式のクリエイター向けポートフォリオプラットフォームです。世界中のデザイナーが作品を公開しており、デザイン業界では最も認知度の高いサービスの1つです。
完全無料で利用でき、Adobe Creative Cloudと連携しているため、PhotoshopやIllustratorで制作した作品を直接アップロードできます。作品ごとにプロジェクト説明、使用ツール、制作過程の画像などを詳しく掲載できるため、作品の魅力を多角的に伝えられます。また、他のデザイナーの作品を閲覧できるため、トレンドのリサーチやインスピレーションの獲得にも役立ちます。採用担当者の多くがBehanceをチェックしているため、作品を公開するだけで企業の目に留まる可能性もあります。
Notion(手軽に作成)
Notionは本来ドキュメント管理ツールですが、ポートフォリオサイトとしても活用できます。シンプルで読みやすいレイアウトが特徴で、短時間で作成できます。
無料プランで十分な機能が使え、ページの公開設定も簡単です。テキストと画像を組み合わせて作品を紹介するだけなので、複雑な操作は不要です。デザイン性よりも「作品と説明をシンプルに見せたい」という人に向いています。ただし、カスタマイズ性は低いため、ポートフォリオ自体でデザインスキルをアピールしたい場合には物足りないかもしれません。
Wix・WordPress(カスタマイズ重視)
WixとWordPressは、高いカスタマイズ性を持つWebサイト構築ツールです。テンプレートを選んでカスタマイズすることで、オリジナリティのあるポートフォリオを作成できます。
Wixは直感的な操作で初心者でも扱いやすく、無料プランでも多くのテンプレートが利用できます。一方、WordPressはより本格的なWebサイト構築が可能で、プラグインを使った機能拡張もできます。ただし、WordPressはサーバー契約が必要なため、初期費用がかかる点に注意が必要です。デザインの自由度を重視し、「自分だけのポートフォリオサイト」を作りたい人におすすめです。独自ドメインを取得すれば、プロフェッショナルな印象を与えられます。
HTML/CSSで自作(スキルアピール)
HTML/CSSを使って一からポートフォリオサイトをコーディングする方法です。最も難易度が高いですが、「コーディングスキル」を直接証明できる最強のアピール方法です。
Webデザイナーの求人では、デザインスキルに加えてHTML/CSSのコーディングスキルが求められることが多いため、自作サイトは大きな差別化要素になります。GitHubにソースコードを公開すれば、コードの書き方も評価してもらえます。初心者の場合、まずは簡単なテンプレートを参考にしながら、徐々にカスタマイズしていく方法がおすすめです。コーディングスキルがあることで、応募できる求人の幅が大きく広がります。
採用担当者が見ている評価ポイント
採用担当者がポートフォリオで重視するポイントを理解することで、効果的なアピールができます。以下の4つの視点を意識して作品を準備しましょう。
– [デザインの完成度と統一感](#デザインの完成度と統一感) – [制作意図の論理性](#制作意図の論理性) – [実務に近い制作プロセス](#実務に近い制作プロセス) – [継続的な学習姿勢](#継続的な学習姿勢)
デザインの完成度と統一感
最も重視されるのは、作品のデザインクオリティです。細部まで丁寧に作り込まれているか、配色やフォント、余白などに統一感があるかがチェックされます。
1つの作品の中で、見出しのフォントサイズがバラバラ、配色に一貫性がない、画像の解像度が低いといった粗が目立つと、「細かいところに気が配れない」と評価されてしまいます。逆に、細部まで洗練されたデザインは「プロ意識が高い」という印象を与えます。全体のトーン&マナーを統一し、ブランディングの一貫性を保つことが重要です。
制作意図の論理性
「なぜこのデザインにしたのか」を論理的に説明できるかが重要です。採用担当者は、デザインの背景にある思考プロセスを評価します。
「このカラーを選んだ理由」「このレイアウトにした意図」「ターゲットユーザーに合わせてどう工夫したか」といった説明ができることで、「クライアントの要望を理解し、デザインで課題を解決できる人材」であることを示せます。感覚だけでなく、理論に基づいたデザインができることが、プロとして求められるスキルです。
実務に近い制作プロセス
実務では、クライアントヒアリング→課題分析→コンセプト設計→デザイン制作→フィードバック対応という流れで進みます。ポートフォリオでこのプロセスを示せると高評価です。
例えば、「ペルソナ設定」「競合調査」「ワイヤーフレーム」「デザイン案の比較検討」などのプロセスを作品説明に含めることで、「実務の進め方を理解している」ことをアピールできます。未経験者でも、このプロセスを意識して作品を作ることで、即戦力としての可能性を示せます。
「【関連記事】:Webデザイナーに向いている人の特徴7選|適性診断と未経験からの目指し方」
継続的な学習姿勢
Webデザインのトレンドや技術は日々進化しています。新しいツールやデザイン手法を積極的に学ぶ姿勢があるかも評価されます。
ポートフォリオに最新のデザイントレンドを取り入れていること、新しいツール(FigmaやAdobe XDなど)を使っていることなどをアピールしましょう。
よくある失敗例と改善方法
未経験者が陥りがちなポートフォリオの失敗例と、その改善方法を紹介します。これらを避けることで、採用担当者に好印象を与えるポートフォリオを作成できます。
– [作品数が少なすぎる・多すぎる](#作品数が少なすぎる多すぎる) – [制作意図の説明がない](#制作意図の説明がない) – [模写作品のみで構成されている](#模写作品のみで構成されている) – [デザインが古い・トレンドを無視](#デザインが古いトレンドを無視)
作品数が少なすぎる・多すぎる
作品が1〜2点しかない場合、「スキルの幅」を示せず評価されにくくなります。逆に10点以上ある場合、採用担当者が全てを見る時間がなく、質の低い作品が混ざっていると全体の評価を下げてしまいます。
改善策は、「3〜5点の厳選された高品質な作品」に絞ることです。質を重視し、自信のある作品だけを掲載しましょう。
制作意図の説明がない
作品の画像だけを並べて説明がないポートフォリオは、「見た目だけを重視し、論理的思考ができない」と判断される可能性があります。
各作品には必ず「制作背景」「ターゲット」「コンセプト」「工夫点」を記載しましょう。説明文を丁寧に書くことで、「デザインの意図を言語化できる」能力をアピールできます。
模写作品のみで構成されている
既存のWebサイトやデザインを模写した作品だけでは、「オリジナルのデザインを生み出す力」を証明できません。模写は学習には有効ですが、採用には不十分です。
最低でも1〜2点は、自分で企画・コンセプト設計から行ったオリジナル作品を含めましょう。架空案件でも構いません。自分のアイデアを形にした作品があることが重要です。
デザインが古い・トレンドを無視
数年前のデザイントレンドで作られた作品は、「最新の情報をキャッチアップできていない」と判断されます。Webデザインは流行の移り変わりが早い業界です。
改善策は、BehanceやPinterestで最新のデザインをリサーチし、トレンドを取り入れることです。全作品を最新トレンドにする必要はありませんが、少なくとも1〜2点は現在のスタンダードを反映させましょう。
ポートフォリオ作成の具体的な手順【5ステップ】
ポートフォリオ作成の具体的な流れを5つのステップで解説します。この順番で進めることで、効率的に質の高いポートフォリオを完成させることができます。
– [ステップ1:掲載する作品を3-5点制作](#ステップ1掲載する作品を3-5点制作) – [ステップ2:ポートフォリオサイトのツールを選ぶ](#ステップ2ポートフォリオサイトのツールを選ぶ) – [ステップ3:各作品の情報を整理](#ステップ3各作品の情報を整理) – [ステップ4:ポートフォリオサイトをデザイン](#ステップ4ポートフォリオサイトをデザイン) – [ステップ5:公開して定期的に更新](#ステップ5公開して定期的に更新)
ステップ1:掲載する作品を3-5点制作
まずは、ポートフォリオに掲載する作品を制作します。架空のクライアント案件を想定し、実務に近い形で制作しましょう。
各作品は異なるジャンル(コーポレートサイト、LP、バナーなど)にすることで、幅広いスキルをアピールできます。1作品あたり2〜3週間かけて、細部までこだわって作り込むことが重要です。
「【関連記事】:独学でWebデザイナーになる完全マニュアル|6ヶ月の学習ロードマップと挫折しないコツ」
ステップ2:ポートフォリオサイトのツールを選ぶ
作品が揃ったら、ポートフォリオを公開するツールを選びます。初心者にはSTUDIOやBehance、デザインの自由度を重視するならWixやWordPressがおすすめです。
自分のスキルレベルと目的に合ったツールを選びましょう。コーディングスキルをアピールしたい場合は、HTML/CSSで自作するのも効果的です。
ステップ3:各作品の情報を整理
各作品について、説明文を用意します。制作背景、ターゲットユーザー、デザインコンセプト、工夫点、使用ツールなどを文章にまとめましょう。
この段階で情報を整理しておくことで、ポートフォリオサイトへの掲載がスムーズになります。説明文は簡潔でありながら、デザインの意図が伝わる内容を心がけましょう。200〜300文字程度が目安です。
ステップ4:ポートフォリオサイトをデザイン
選んだツールを使って、ポートフォリオサイトをデザインします。作品が主役になるシンプルなレイアウトを心がけましょう。
トップページに作品一覧を配置し、各作品をクリックすると詳細ページに遷移する構造が基本です。自己紹介ページと連絡先情報も忘れずに含めましょう。ポートフォリオサイト自体もあなたの作品の一部として評価されるため、デザインの統一感と使いやすさを意識してください。
ステップ5:公開して定期的に更新
ポートフォリオが完成したら、Web上に公開します。URLを履歴書や職務経歴書に記載し、応募時に提出しましょう。
ポートフォリオは一度作って終わりではありません。新しい作品ができたら追加し、古い作品は入れ替えることで、常に最新のスキルをアピールできます。定期的な更新は「継続的に学び続けている」ことの証明にもなります。
「【関連記事】:Webデザイナー転職の面接対策完全版|未経験者が聞かれる質問と回答例」
まとめ:未経験者こそポートフォリオで差をつけよう
未経験からWebデザイナーを目指す場合、ポートフォリオは実務経験の不足を補う最大の武器です。質の高いポートフォリオがあれば、書類選考の通過率は大きく向上し、面接でも自信を持ってアピールできます。
最も重要なのは「量より質」です。10点の平凡な作品よりも、3〜5点の完成度の高い作品を用意しましょう。各作品には制作背景、ターゲット、デザインコンセプト、工夫点を必ず記載し、「デザインの意図を論理的に説明できる」ことを示してください。
架空案件でも問題ありません。実務を想定した制作プロセスを踏み、細部までこだわって作り込むことで、未経験でも「即戦力としての可能性」をアピールできます。STUDIOやBehanceなどの無料ツールを活用すれば、コストをかけずに本格的なポートフォリオサイトを作成できます。
ポートフォリオは一度作って終わりではなく、継続的に更新することが大切です。新しい作品を追加し、最新のトレンドを取り入れることで、「常に成長し続けるデザイナー」としての姿勢を示せます。今日からポートフォリオ作成に取り組み、未経験からWebデザイナーへの転職を成功させましょう。
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