特養・老健・デイサービスの違い|働き方と給料を徹底比較

介護職の就職先として、特別養護老人ホーム(特養)・介護老人保健施設(老健)・デイサービスの3施設は、働き方と給料が大きく異なります。この記事では、それぞれの施設を徹底比較し、自分に合った職場選びをサポートします。より多くの施設種類を知りたい方は「【関連記事】:介護施設の種類を完全解説|特養・老健・デイサービス等11種を比較」もご覧ください。
特養・老健・デイサービスの基本的な違い
これら3つの施設の基本的な特徴、対象者、サービス内容を理解することは、職場選びの第一歩です。
– [特別養護老人ホーム(特養)とは](#特別養護老人ホーム特養とは) – [介護老人保健施設(老健)とは](#介護老人保健施設老健とは) – [デイサービスとは](#デイサービスとは) – [3施設の比較表|目的・対象者・サービス内容](#3施設の比較表目的対象者サービス内容)
特別養護老人ホーム(特養)とは
要介護3以上の高齢者が長期入所する施設です。24時間体制で食事・入浴・排泄などの生活介護を行い、夜勤を含むシフト制勤務があります。重度の利用者の関わりを通じて、実践的なスキルが身につきます。
介護老人保健施設(老健)とは
病院と自宅の中間施設です。治療後、在宅復帰を目指す高齢者が3〜6ヶ月間入所し、医療ケアとリハビリを受けます。医師や看護師が常駐し、介護職員は医療職と連携します。
デイサービスとは
自宅で生活する高齢者が日中に通所し、入浴・食事・レクリエーション・機能訓練を受けます。日勤のみで送迎業務もあり、プライベートとの両立がしやすいのが特徴です。
3施設の比較表|目的・対象者・サービス内容
項目 特養 老健 デイサービス 目的 長期的な生活の場 在宅復帰を目指すリハビリ 通所での介護・レクリエーション 対象者 要介護3以上 要介護1以上 要介護・要支援者 入所形態 入所型(24時間) 入所型(期限付き) 通所型(日中のみ) 勤務体制 シフト制(夜勤あり) シフト制(夜勤あり) 日勤のみ
働き方の違い|勤務時間・夜勤・業務内容を比較
3つの施設の勤務体制と業務内容は大きく異なります。自分のライフスタイルに合わせた選択が重要です。
– [特養の働き方|24時間体制の生活支援](#特養の働き方24時間体制の生活支援) – [老健の働き方|リハビリと在宅復帰支援](#老健の働き方リハビリと在宅復帰支援) – [デイサービスの働き方|日中のみの通所支援](#デイサービスの働き方日中のみの通所支援)
特養の働き方|24時間体制の生活支援
早番・日勤・遅番・夜勤のシフト制で、月4〜5回の夜勤があります。身体介護が中心で、食事・入浴・排泄介助など身体的負担が大きいものが多く、2人体制での介助が求められます。特養での具体的な業務内容については「【関連記事】:介護職の仕事内容を徹底解説|身体介護と生活援助の違い」をご参照ください。
特養の1日のスケジュール例
日勤(8:30〜17:30): 申し送り → 排泄・食事・入浴介助 → レクリエーション → 記録・申し送り
老健の働き方|リハビリと在宅復帰支援
24時間体制で医療職との連携が特徴です。リハビリサポートや生活動作訓練を行い、医療的なケアは専門職に相談できるため、介護職員の負担が分散されやすいのが利点です。
老健の1日のスケジュール例
日勤(8:30〜17:30): 申し送り → リハビリサポート → 入浴・食事介助 → 生活動作訓練 → 記録・申し送り
デイサービスの働き方|日中のみの通所支援
夜勤がなく、勤務は8:00〜17:00です。送迎・入浴・食事・レクリエーション・機能訓練が主な業務で、軽度の利用者が多くコミュニケーションを楽しめます。プライベートと家庭との両立に適しています。
デイサービスの1日のスケジュール例
日勤(8:00〜17:00): 送迎 → バイタルチェック → 入浴・食事 → レクリエーション → 送迎・記録
給料・待遇の徹底比較|基本給・手当・年収
給料・待遇は職場選びの重要な判断基準です。施設ごとの違いを理解して、キャリア設計に役立てましょう。
– [基本給と月給の比較](#基本給と月給の比較) – [夜勤手当・各種手当の違い](#夜勤手当各種手当の違い) – [年収とボーナスの比較](#年収とボーナスの比較) – [福利厚生・休暇制度の違い](#福利厚生休暇制度の違い)
基本給と月給の比較
平均月給は特養28万円、老健27万5千円、デイサービス24万円です。夜勤手当が含まれるため、特養と老健はデイサービスより3〜4万円高くなっています。
夜勤手当・各種手当の違い
夜勤手当は1回5,000〜8,000円で、月4〜5回で2〜4万円が加算されます。資格手当や処遇改善加算も施設によって異なります。夜勤制度について詳しく知りたい方は「【関連記事】:介護職の夜勤を徹底解説|2交代・3交代制の違いと手当相場」をご確認ください。
年収とボーナスの比較
年収は特養340〜380万円、老健330〜370万円、デイサービス290〜330万円(経験5年程度)です。ボーナスは特養・老健で月給の3〜4ヶ月分、デイサービスで2〜3ヶ月分が目安です。
福利厚生・休暇制度の違い
社会保険は全施設で完備、退職金制度は特養・老健で導入率が高いです。有給休暇はデイサービスが比較的取りやすく、特養・老健は年間休日数110〜120日程度が目安です。
それぞれの施設に向いている人の特徴
職場選びは自分の価値観とキャリアプランによって異なります。それぞれの施設に向いている人の特徴を確認しましょう。
– [特養に向いている人](#特養に向いている人) – [老健に向いている人](#老健に向いている人) – [デイサービスに向いている人](#デイサービスに向いている人) – [ライフステージ別のおすすめ施設](#ライフステージ別のおすすめ施設)
特養に向いている人
高収入を目指し、実践的な介護技術を身につけたい方です。重度の利用者との関わりを通じて、スキルアップを重視する方に向いています。
老健に向いている人
医療的ケアやリハビリに興味があり、多職種連携で学びたい方に適しています。医療職との関わりを重視するキャリアパスを目指す方に向いています。
デイサービスに向いている人
夜勤なしで家庭との両立を重視したい方や、レクリエーション好きな方に適しています。プライベートの時間を大切にしながら働きたい方に向いています。
ライフステージ別のおすすめ施設
20代: 特養や老健でスキルと資格を磨く時期。若いうちに実践経験を積むことが重要です。 30〜40代: デイサービスで家庭との両立を実現。子育てや家族の都合を優先させる時期です。 50代以降: 老健またはデイサービスで負担を減らしながら長く働く。身体的負担の軽減を意識した選択をします。関連記事として「介護職の年代別転職ガイド|20代・30代・40代・50代の成功法」では、各年代での転職戦略を詳しく解説しています。
転職時の施設選びのポイント
実際に転職する際は、情報収集と比較検討が重要です。後悔しない施設選びをするための具体的なポイントを確認しましょう。
– [見学時に確認すべきこと](#見学時に確認すべきこと) – [求人票の読み方と注意点](#求人票の読み方と注意点) – [転職エージェントの活用方法](#転職エージェントの活用方法)
見学時に確認すべきこと
職員の雰囲気、施設の清潔感、介護機器(リフト・ベッドなど)の充実度をチェックしましょう。シフト・残業・有給休暇の取得率も確認してください。スタッフの表情が明るく、利用者とのコミュニケーションが活発な施設は、働きやすい環境の可能性が高いです。
求人票の読み方と注意点
基本給と手当を分けて確認し、月給に夜勤手当や加算が含まれていないかチェックしてください。「週休2日制」と「完全週休2日制」の違い、試用期間中の待遇、賞与の支給条件も重要です。実際の手取り給与が記載給与と異なることもあるため、詳細な確認が必須です。
転職エージェントの活用方法
介護職専門のエージェントは施設の内部情報を提供でき、給与交渉や面接調整も代行してくれます。複数施設の比較も効率的で、多くのサービスが無料です。「介護職の志望動機・面接対策|未経験者・経験者別の例文集」では、面接対策について詳しく解説しています。
まとめ: 自分に合った介護施設を見つけよう
– 高収入と実践スキルを重視するなら特養 – 医療連携とリハビリに興味があるなら老健 – ワークライフバランスを優先するならデイサービス
自分のライフスタイルやキャリアプランに合わせて、最適な施設を選びましょう。施設見学や転職エージェントの活用を通じて、納得のいく職場選びを実現してください。正社員とパートの選択で迷っている方は「【関連記事】:介護職の正社員とパート|給料・働き方を徹底比較」もあわせてご確認いただき、雇用形態も含めた総合的な判断をお勧めします。
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